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《東福寺の歴史》
京都を代表する紅葉の名所として有名な東福寺。
鎌倉初期に藤原(九條)道家によって創建され、東大寺と興福寺からそれぞれ一字ずつを取って称した東福寺。
わが国、最古最大の大伽藍が立ち並び、日本最古の大きな三門や
重森三玲が手がけた本坊庭園や通天橋の紅葉が名高いお寺です。
写真は「臥雲橋」から見る、青もみじの上に見える「通天橋」。
《60,000坪の境内に広がる青もみじ》
東福寺と言うと、紅葉シーズンは大型バスが列をなし、1日に数万人が訪れる紅葉の名所で、
とても混雑すると言うイメージがありますが・・・・
今の季節は、秋の大混雑も忘れたかのように、初夏の穏やかな時間が流れています。
この日は、5月27日の日曜日でしたが、人も少なくて
緑の中をゆっくり散策しました。
「通天橋」から眺める渓谷「洗玉澗」。
青もみじの向こうに見えるのは「臥雲橋」。
広い境内は60,000坪。
この季節の東福寺は、何処を歩いても、青もみじに包まれる様に散策出来ます。
《東福寺のもみじ》
東福寺はかつて桜の名所でしたが、東福寺の画僧・明兆(みんちょう)が桜見物で
遊興の地となることを危惧し、室町幕府第4代将軍・足利義持(あしかがよしもち)に伐採を願ったそうです。
なお現在も、東福寺に桜の木は1本もないそうです。
《紅葉美しき処・・・青もみじ更に美しき》
当たり前の話ですが、紅葉の美しい所は、青もみじは更に美しいと言われます。
通天橋からの景色を満喫したあとは境内を下に降り、小川が流れる洗玉澗から仰ぎ見る緑や
散策道に射す木漏れ陽に癒されるのもお勧めです。
京都の紅葉処を代表する「東福寺」。
「紅葉美しき処・・・青もみじ更に美しき」
この時期は、境内が緑一色となり圧巻の世界です。
《開山堂》
通天橋を渡った先にある開山堂。
1280年入定の聖一国師(円爾弁円)が祀られています。
市松模様の白砂が美しい開山堂は、縁側に座ることも出来、少し休むのにはピッタリです。
正面からは市松模様の描かれた枯山水庭園が見えます。
《愛染堂》
愛染堂は、朱塗り柿葺きの八角円堂。
南北朝時代の建築物で、愛染明王が祀られています。
青もみじの中、朱色が映えて綺麗です。
《東福寺は、建物にも注目》
通天橋エリアを出て、寺院の境内に進むと、わが国、最古最大の大伽藍が立ち並んでいます。
どの建物もとても大きいです。
東福寺は、もみじだけでなく、建物にも注目です。
中でも本堂の奥にどっしりと構える三門は、
現存する禅宗寺院の三門としては日本最大にして最古といわれ、国宝です。
以上、青もみじの綺麗な東福寺でした。
《東福寺》
◎所 〒605-0981 京都府京都市東山区本町十五丁目778
◎拝観時間 9:00~16:30(受付終了16:00)
◎拝観料 通天橋・開山堂400円
方丈庭園400円
◎アクセス 京阪本線「東福寺駅」から徒歩約10分。
JR奈良線「東福寺駅」から徒歩約10分。