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京都市中京区にある東寺真言宗の寺院「神泉苑」では、
紫陽花が咲き始めています。
神泉苑の創建は古く、延暦13年(794年)。
時は平安京遷都であり桓武天皇の入京と一致しています。神泉苑は平安京の南に当たる場所に造営された禁苑でした。
禁苑とは宮廷内の庭という意味です。
当時は南北に500m、東西に240mありとても大きな禁苑だったそうです。
《空海と龍神》
神泉苑の法成就池には龍神(善女竜王)が住むといわれ、
水は決して枯れることが無いことも有名です。
ここでは、遠い時代より雨乞いの儀式が行われて来ました。
儀式の始まりは、天長元年(824年)。京の都は大干ばつに襲われていたので
西寺の「守敏」と東寺の「空海」が祈雨の法を競い、
空海が勝ち見事に雨を降らせたそうです。
以後、神泉苑は東寺の管轄となり、雨乞いの場所になりました。
《恋愛成就のパワースポット》
時が、進んで1182年。後白河上皇が、神泉苑で雨乞いの神事をした時に、
白拍子として招いたのが静御前でした。
静御前が舞った直後に大雨となり、上皇より「日本一の白拍子」とのお褒めの言葉を頂いたそうです。
儀式には源義経も参加していて、その時が源義経と静御前、
初めての出会いだったそうです。
運命の出会いは、ここから始まったんですね。
朱塗りの法成橋に、願い事を念じながら渡ると、願いが叶うと言われ
恋愛成就を願う多くの女性が訪れています。
《神泉苑》
〇所 京都市中京区御池通神泉苑町東入る門前町166
〇散策自由
〇アクセス JR西日本山陰本線(嵯峨野線)・京都市営地下鉄東西線二条駅より東へ徒歩で約10分。
京都市営地下鉄東西線二条城前駅下車、西へ徒歩で約2分。