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地中海に面したバレンシア州には、ただひとつだけ人が住む島があります。タバルカ島(Isla Tabarca)と呼ばれるその島は、アリカンテのサンタ・ポラの岬からは4㎞あまりの沖合にぽつんと位置します。面積はたったの0.3平方キロメートル。自然保護地区に指定されているため、リゾート化されていない手つかずの海を楽しめます。フェリー乗り場からすぐのところにあるビーチにはレンタルのビーチパラソルやビーチデッキが並んでいますが、そのほかの場所は自然のまま。整備された白砂のビーチもなく、いわゆる地中海のリゾート感はありませんのであしからず(笑)。
島の西側には集落があります。かつては学校もあったものの、現在の住民は60人に満たないそうです。以前は漁業が盛んでしたが、今では観光で生きる島。夏になると毎日3000人の観光客が訪れます。小さな小さな集落には宿泊施設や飲食店、お土産屋さんもあるんですよ。水着やタオルも売っていますし、前述のようにレンタルビーチパラソルやビーチデッキもあるので、手ぶらで来ても楽しむことができます。
<島の西側にある小さな集落には飲食店や宿泊施設も>
<島の最西端、集落の先にある岩場ではスノーケルを楽しむことができる>
アクセスは、アリカンテの港からだと所要時間は約50分。ただ便数が少ないので、1時間に1~2便が出航するサンタ・ポラの港が便利です。ここからだと30分で到着します。ほかにはベニドルムやトレビエハ、グアルダマールからフェリーが出ています。アクセス情報はこちら(スペイン語)⇒ http://www.provinciadealicante.es/como-llegar-tabarca/
<フェリーから望むタバルカ島全景>
この夏にバレンシア方面にお越しになる方、つかの間の船旅を楽しみつつタバルカ島まで足を伸ばしてみませんか?