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【ロスガトス②】 Testarossa Winery(テスタロッサ ワイナリー)

かん

かん

特派員

更新日
2018年9月15日
公開日
2018年9月15日
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ダウンタウンからワイナリーへ

ロスガトスのダウンタウンから散策できる距離に、素敵なワイナリーがあります。

19世紀の創建当時そのままの煉瓦造りの建物内部。

Testarossa Winery (テスタロッサワイナリー)。1888年に建てられ 、サンタクルーズ山脈で最も古いワイナリーとされるNovitiate Wineryの施設を利用して運営されており、ワイン通の方にはおなじみの人気のあるワイナリーのようです。(筆者もワインを愛好していますが、ワイン通ではないので、推測での表記をお許しください。)

Novitiateとはカソリック教会の修道士の養成機関(神学校)を指し、日本では岐阜県多治見市に多治見修道院があります。多治見修道院も敷地内にぶどう畑を保有し、収穫したぶどうからワインを醸造し、修道院ワインとして販売をしています。修道院とワイン醸造の関係には、文化的・歴史的な背景がありますから、「お?」と思われた方はぜひ調べてみてくださいね。

Novitiate Wineryは、19世紀後半、当時のサンタクララ大学の司祭達がその運営資金を準備する術としてワイナリーを造り、販売したことから始まりました。 しかし、100年近い年月の後、その運営母体であったイエズス会はそのワイナリーの廃止を決断します。廃止後10年ほどの間、ワイナリー施設は他のブランドによって利用されていましたが、1997年にRob&Diana Jensen夫妻が、Novitiate Wineryの時代から続く全施設を、夫妻が1993年に自宅のガレージで醸造しはじめたワインの醸造施設として活用できることになりました。

詳しいあらましや歴史は、ぜひテスタロッサワイナリーのホームページやこちらのビデオで御覧ください。ワイナリー内にも当時の説明や写真が掲示されています。

地元のロスガトスでも、テスタロッサワイナリーは歴史のあるワイナリーとして、 Novitiate Historic Wineryと呼ばれています。

ロスガトスのダウンタウンにたつ道標。Novitiate Historic Wineryと記載されています。

テスタロッサワイナリー

ロスガトスのダウンタウンから歩いてテスタロッサワイナリーに行ってみましょう。ロスガトス街広場公園へ突き当たったところでMain St.を左折して少し歩くと、前方にPurple Onionというカフェが見え、その手前にこの道標が立つ右折道路にたどり着きます。その道路を右折すると坂道に続きます。

その坂道を道なりに沿ってそのまま歩き続けましょう。先程の道標から0.8キロ先ですから、しばらく散策を続けます。そうすると、十字架のある石門にたどり着きます。テスタロッサワイナリーの入り口です。

そこから更に歩き続けると、駐車場に着きます。

週末に訪問された場合、Welcome Centerが開設されていますので、そちらでどのようなワイン試飲がしたいかを選び、チケットを購入します。現金・クレジットカード、どちらも大丈夫です。 このWelcome Centerは、週末の来訪者のあまりの多さと混雑のために最近三ヶ月ほどの間に週末のためだけに開設されたそうです。(過去何回か訪問したときに存在していなかった施設のため、ワイナリーの方に伺ってみました。)

ワイナリーの会員でない場合(ワイナリーには定期的にワインを購入する会員制度があり、普段のワイナリー訪問でも特典が利用できます)、$10と$20(2018年8月末現在)どちらかの試飲コースを選びます。ワインの試飲体験をしたい方は$10のコースを、ワインの味を堪能したい方は$20のコースをおすすめします。$20のコースのワインは今で試飲した中ではどれも美味しく、ワインの味を心ゆくまで楽しめます。(あくまで筆者個人の感想ですので、必ずしも万人の方に当てはまるわけではないことをご了承ください。)

試飲チケットを入手したら、いよいよワイナリー施設を訪問です。『Tasting Room』の矢印に従って、左側の道を選んで進んでください。

前方にピクニックテーブルや建物が広がっていきます。

そのまま歩みを進めると、左手に『Tasting Room』の看板のある建物があります。ドアを開けましょう。Welcome Centerで購入したチケットの裏側は屋内の地図になっていますから、地図をみながら迷わずに試飲コーナーや洗面所など、目的の場所へ 。

試飲コーナー。空いているカウンターを見つけ、チケットを提示して試飲を始めます。

試飲は白のワインから始まります。同じぶどうであっても、その産地や醸造方法の違いで色や風味、香りまでまったく違うワインに仕上がります。産地などの違いやそのぶどうの特徴をワインサーバーの方から伺いながら、ワインだけでなく、その会話を楽しむのも試飲の愉しみです。

試飲できるワインは訪問するときのワイナリーのワイン・リリース状況によって変わります。ですが、シャルドネやピノ・ノワールなどは定番で、大抵試飲コースのメニューにあると思います。実際に自分の舌や目、鼻でお気に入りの一品を見つけてください。

ワインやお土産の購入

気に入ったワインをボトルで購入する場合、チケット購入時にもらうテスタロッサキャッシュ($20)をそのワイン代から引いてもらうことができます。$20のコースで試飲できるワインは一本$40以上のものがほとんどですが、気に入ったワインが見つかったら、躊躇せず、一本をお土産に購入していきましょう。

ワイン以外にも、ワインと一緒にいただく食事に使えるようなオイルやジャム、来訪記念になりそうなテスタロッサのロゴ入りのグラスやTシャツ、エコバッグなども販売されています。訪問されたときはぜひご自身の目で確かめてみてください。

試飲やお買い物を満喫して建物を出たら、その前にある古めかしい巨木を確認することをお忘れなく。コルクの木です。『Cork Oak』と名札がついています。樹皮からはコルクとわかりにくいですが、めくれている部分が見つけられたら、その部分はコルクそのものですから、感動しますよ。

Have a nice day♥

■Testarossa Winery – Los Gatos Winery and Tasting Room

300 College Avenue, Los Gatos, CA 95030

408-354-6150

※2021年7月14日(アメリカ太平洋時間)に2021年トラベルライター制度における改訂ルールに基づき、記事の内容を一部修正・変更いたしました。

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