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本日10月30日からパリ・リヨン駅で日本の駅弁販売が始まりました。販売は10月30日から11月30日までの期間限定。2016年に同駅で実施して以来、今回が2回目の催しです。今回は前回から種類も増え6社が参加。以下の7種類から選べるようになりました。
・鶏めし弁当(株式会社 花善:秋田県)
・シャロレー牛あぶり焼き弁当(株式会社 斎藤松月堂:岩手県)
・菜食弁当(株式会社 日本ばし大増:東京都)
・幕の内 9の彩り弁当(株式会社 大船軒:神奈川県)
・ ひっぱりだこ飯(株式会社 淡路屋:兵庫県)
・ジャポニスム2018記念駅弁 よりどりいなり弁当
・JR東日本・NRE共同開発駅弁 E7系新幹線弁当
開店当日の朝に行われたオープニングセレモニーへ行ってきました。
オープニングセレモニーでは、まず今回参加している駅弁各社の代表者、およびパリ・リヨン駅副駅長の挨拶が行われ、その後テープカットへ。マスコミのカメラが囲む中、営業が開始されました。
2016年の開店初日のときもそうだったのですが、開店直後は遠目から見ていたフランス人のお客さんたちも、次第に時間が経ち、場が落ち着いてくるとお店へ近づきます。そして店員さんに質問しつつ、駅弁を購入していました。
駅弁の価格は種類により10〜15ユーロ。サンドイッチを買うよりは高いですが、どこかお店に入ってランチをするよりは安いという値段。それぞれ中身も充実しているため、良い選択肢になるのではないでしょうか。弁当の中身や詳細については、以前の「地球の歩き方 パリ特派員ブログ」と「地球の歩き方 ニュース&リポート」に記事を載せていますので、そちらも参考にしてみてください。
今回は取材後に、7種類の中から「シャロレー牛あぶり焼き弁当」を自分のランチとして購入しました。シャロレー牛あぶり焼き弁当を選びましたが、じつはすべて食べたかったため、とても迷いました。というのも、以前行われたメディア向けの試食会で、各弁当の中身は少しずつ味見できたため、選ぶのが余計に難しかったのです……!
さて肝心のシャロレー牛あぶり焼き弁当ですが、見た目は牛丼のような感じであるものの、使われている牛肉は、牛丼チェーン店のような薄切りのものではありません。肉厚のものをしょう油ベースの特製タレに漬け込んでいます。肉単体での食べ応えはもちろんのこと、噛んだ時に口内でしみ出るタレと肉のうま味が、食欲をそそらせます。
添えられたパプリカやアスパラ、そしてニンジンやタケノコの煮物とガリ生姜が、箸休めとしてアクセントになっていたほか、牛肉の下に敷きつめられた、そぼろ玉子と混ぜられた味付きご飯との相性もばっちりです。
こういう楽しいイベントはぜひ続いてほしいのですが、「来年以降も販売する予定はあるんですか?」とセレモニーに参加した関係者の方に質問したら、「好評であれば行うこともあるかもしれませんが、まだ何も決まっていません」とのこと。今回のイベントもうまく運んで、駅弁が期間限定ではなく、パリ・リヨン駅定番の「持ち帰り」用の食事になってほしいです。
【データ】
EKIBEN(駅弁)
住所:Gare de Paris-Lyon Hall 2
営業時間:8〜19時30分(10月30日〜11月30日)
休み:なし
最寄り駅:地下鉄1、14号線/RER A、D線Paris Gare de Lyon