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バルセロナの日本総領事館から嫌なお知らせが届きました。11月に入り、日本人の盗難被害が増えたそうです。11月1日~13日で20件の被害届があったとのこと。時間の関係等で届けを出さない人がいることを考慮すると、それ以上!! 場所は、バルセロナ市内が19件、エル・プラット空港が1件です。
犯行手口の内訳は次のようになります。
◇すり 8件
◇置引き 7件
◇ケチャップすり 3件
◇パンク盗 1件
◇ひったくり 1件
また、主な発生地域は以下の2地域となります。
◇アシャンプラ区(サグラダファミリア等が所在) 10件(50%!!)
◇シウターベジャ区(ゴシック地区等が所在) 2件
どんな場所かを個別に見ると、
◇路上 6件(ケチャップすりが2件、すり、置引き、パンク盗、ひったくりが各1件)
◇飲食店 5件(置引きが4件、すりが1件)
◇地下鉄・駅構内 5件(すりが4件、ケチャップすりが1件)
◇空港 1件(置引きが1件)
◇ホテル 1件(置引きが1件)
◇その他の場所・場所不明 2件(すりが2件)
となっています。特に飲食店での置引きと地下鉄でのすりに注意が必要です。
以前、カタルーニャ州警察が作成した犯行手口の動画についてまとめましたので、この先旅行のご予定がある方はぜひコチラをご覧くださいね。
総領事館からのお知らせにあった対策を転載します。
◇すり対策
・リュックサックやバッグ等に旅券や財布等を入れない。旅券等を入れる場合は、必ず体の前で持つ(ファスナーを閉めても安心しない)。
・バッグ等の取り出しやすいところに旅券や財布等を絶対に入れない。
・日頃から荷物は前で持つことを心がける。特に、地下鉄や観光地等、混雑した場所では荷物を前で持つ。
・通行人から話しかけられても無視するか、荷物のファスナーを押さえる。
◇置引き対策
・バッグ等は膝の上に置く、取っ手に腕を通すなどして体から離さない。
・バッグ等を椅子の背もたれに掛けない。座席等に置いたまま離れない。
・ホテルや空港での手続き時、券売機での切符購入時等は荷物を体の前に置く。
◇ケチャップすり対策
・早朝、夜間など、人通りの少ない時間帯に一人で出歩くことを控える。
・汚物等をかけられても荷物は手放さず、話しかけられても無視する。
・自宅、宿泊先に戻るか、家族、友人、警察等に助けを求める。
◇パンク盗対策
・声をかけられても無視するか、降車しない。
・車内から家族、友人、警察等に電話をかけるなどして助けを求める。
・やむを得ず降車する場合は必ず窓を閉め、ドアロックをする。
・同行者がいる場合は、ドアロックをした上で車内に残ってもらう。
◇ひったくり対策
・極力、荷物を持たないようにする。
・可能であれば、荷物をたすき掛けの状態で体の前にして持つ。
・荷物を壁や街路樹側(通り抜けられるのが難しい側)にして持つ。
もしパスポートを盗まれてしまったら・・・。次のようなことが想定されます。
・予定どおりの旅行継続が困難になる(日本に帰国せざるを得ない場合がある)。
・航空機、ホテルの手配やキャンセル等で余計な労力、費用が発生する。
・日本の役所が閉庁している場合、パスポート申請に必要な戸籍謄(抄)本の原本が取得できず、特に大型連休の場合は当該連休中の滞在費用等が発生する。
・パスポートと共に現金やクレジットカード等を盗まれた場合、海外送金サービス等が受けられなくなり、日々の食費や交通費に困窮する。
パスポート盗難(紛失)時の必要書類は,以下のリンクを参照して下さい)
https://www.barcelona.es.emb-japan.go.jp/itpr_ja/ryokentokousyo.html#ryokensaihakkou
パスポートを盗まれた方には、戸籍の原本を持参されていたり、日本の家族に預けておいたお陰ですぐにパスポートの発給ができたケースがあるそうです。また、そこまで用意周到といかなくても、海外旅行保険に加入するのはもちろんのこと、パスポートのコピーやクレジットカードの番号の控え、緊急時の連絡先は手荷物とは別に持っておくことをオススメいたします。
実は、もう20年以上前の話ですが、私も一度アムステルダムで列車の網棚にお財布やパスポート、カメラなどの貴重品の入ったバッグを置き、失くしてしまったことがあります。スーツケースの中にトラベラーズチェックを入れていたほか、パスポートのコピーや日本の運転免許証、海外旅行保険の書類、クレジットカード番号や緊急連絡先などを控えた紙を入れておいたので諸手続きはスムーズでした。当時は日本に帰るだけのパスポートの発給には写真付きの身分証明書が2つあればOKで、紛失したパスポートのカラーコピーと運転免許証だけで済みました。「私に限ってそんな目には遭わないだろう」とは考えず、海外旅行の際には万が一に備えたいものですね。