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ここ数日で、急激に雪どけが進み、遅ればせながら
一刻、一刻と春に近づく気配の北海道です。
"White-fronted geese flying in Bibai City"
そんな北海道では、3月下旬ごろから、マガンやハクチョウなど、
渡り鳥が北へ帰るため、北海道の各地で羽を休めている光景に出会います。
"White-fronted geese on the field in Bibai City, early April"
写真は4月上旬の美唄市で。
まだ雪に覆われることもある4月初めですが、
マガンが畑で羽を休めつつエサを探しています。
札幌から比較的近い地域では、苫小牧のウトナイ湖や、
札幌から北にある美唄市の宮島沼は、マガンの中継地として毎年多くの人が訪れるスポットです。
"Miyajima-numa Pond in Bibai City, around late April"
渡り鳥の飛来は5月上旬頃まで続きますが、
ちょうどこの頃、平地の雪は解けて車の運転がしやすくなります。
一方で、山には残雪が見られ、山々の景観のなかでは
一年で最も美しいシーズンだと個人的には思っています。
写真↑は4月下旬の宮島沼と樺戸連山。
宮島沼では、4月初旬の沼開け(沼の氷が解ける)を過ぎる頃からマガンが増え始め、
ピーク時には数万羽が飛来します。
マガンの飛来地としては、早朝、日の出近くにマガンが一斉に飛び立つ"ねぐら立ち"と
夕方、沼に戻ってくる"ねぐら入り"の光景が有名ですが、
一度飛び立ったマガンは、晴れた風がない日などには日中、また沼に戻ってくることがあります。
そんな日中の宮島沼は、北海道の自然を満喫できるスポットとして、
ドライブ中に立ち寄ってみるのにおすすめです。
普段、野鳥に興味がなくても、トビなどに驚いて一斉に飛び立つマガンなどを見ると
自然や非日常を体感でき、北海道の旅をより実感できると思います。
"Swans on the field in Tobetsu Town at the beginning of April"
ハクチョウは、マガンより少し早い時期に北へ向かうことが多いようですが、
4月初旬には、こちらも畑でエサを探す姿を道路脇から目にすることができます。
写真↑は4月初旬の当別町で。
"Swans on the rice field in Shintotsukawa Town around early April"
こちら↑は、夕方、宮島沼へ戻る直前まで雪解け水が溜まった田んぼでエサを探すハクチョウ(新十津川町)。
今回、ドライブがしやすい時間帯のドライブを想定して日中の渡り鳥ウォッチングをご紹介しましたが、
早朝の宮島沼はこのような↓感じです。
4月初旬、0度まで冷え込んだ朝5時、マガンのねぐら立ち。
"White-fronted geese and swans in Miyajima-numa Pond at the beginning of April"
同じ日、同じ時刻に、まだたくさん逗留しているハクチョウ。
なお、4月上旬の早朝は、札幌から北へ向かうに連れ、まだアイスバーンになることもあるので、
早朝ドライブは余裕をもって計画を立ててください。
【宮島沼】
北海道美唄市西美唄町大曲3区
アクセス
・札幌より車(一般道経由)で約1時間10分(約53km)
・札幌より車(道央自動車道経由)で約1時間8分(約65km)
・JR「札幌駅」より特急「オホーツク」「スーパーカムイ」「スーパー宗谷」でJR「美唄駅」下車(所要時間約35分)、JR「美唄駅」より車で約18分
関連サイト
・宮島沼(美唄市)