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ガイドブックには宿場町の面影が残り、矢掛本陣と矢掛脇本陣が今も残り、秋には「やかげの宿場まつり大名行列」という祭りが盛大に行われることくらいしか出ていません。
でも、町並みを歩いてみると魅力のある町なんですよ。
写真はやかげ郷土美術館になります。
瀟洒な白と黒のコントラストの古い建物の町並みが広がっています。
矢掛町がどこにあるかというと、岡山県の南西部に位置し、町の中央には高梁川の支流のひとつ小田川の清流が流れ、周囲には自然豊かな里山が広がるのどかな町です。
旧矢掛本陣石井家住宅と旧矢掛脇本陣高草家住宅が残っていることから前記しました「やかげの宿場まつり大名行列」が行われます。
館内にも当時の大名行列を再現した人形がありました。
このような80人以上の人々が絢爛豪華な衣装を着飾り行列をなし、旧山陽道を歩むお祭りです。
国の重要文化財でもある旧矢掛本陣石井家住宅です。
200年以上本陣職を務めた石井家は庄屋であるとともに造り酒屋でもありました。敷地内には十数棟の建物が建っていて、ほとんど改築されることなく今日に至っている本当に貴重な建物です。
備中南部の建築様式を伝える髙草家は、金融業で財をなし、庭瀬藩の掛屋や小田郡大庄屋を務めた旧家で、「大髙草」と呼ばれました。主屋をはじめ9棟が国の重要文化財に指定されています。中を拝観しようとしたところ残念ながら屋敷の中には上がることができず、土間から眺めるだけとなりました。
本陣・脇本陣がそれぞれに往時の姿を残し、ともに国の重要文化財の指定を受けているのは全国でも矢掛町だけだそうです。
矢掛町は倉敷市中心部からは車で約35分、岡山市中心部からは車で約1時間ほどです。