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太宰府天満宮よりも御利益が?吉備真備公園の吉備大臣宮 ~小田郡矢掛町~

mami

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岡山特派員

更新日
2019年4月11日
公開日
2019年4月11日
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矢掛町には、吉備真備の遺徳を偲んで設けられた「吉備真備公園」という歴史公園があります。遣唐使として2度唐の都へ渡った印象が強いのか、公園内は在唐中の印象を偲んで中国風の建物や梅の木が植わっています。

吉備真備は1300年程昔の奈良時代の生まれで、吉備の豪族、下道圀勝の子として誕生しました。ちなみに下道氏は吉備地方を平定した吉備津彦命(きびつひこのみこと)の子孫とも伝えられています。

 

吉備真備の像

当時、遣唐使に選ばれるということは頭脳明晰なのはもちろん、マナーもわきまえ、イケメンでもあることが条件だったといわれています。イケメンだった若い頃の像も見てみたいですね。

この公園は真備公の居館址と伝承され、「日本の歴史公園100選」の選定も受けています。

 

吉備真備を祀った神社もあります。学問に秀でていた真備公にあやかろうと。受験シーズンには多くの学生が参拝します。二度も渡唐し、打たれ強く度重なる九州左遷にもめげず、70代にして右大臣に上り詰め、80歳を超えるまで生きた真備は、右大臣の時に九州に左遷され、都を忍んで亡くなった菅原道真よりも御利益があるかもしれない…と、私は密かに思っています。(笑)

中国から初めて小麦粉を持ち帰ったのが真備で、それに由来し公園の中には、うどん屋さんもあります。とても美味しいので常連さんも多く、今や吉備真備の話しは吹っ飛んで町で人気のうどん屋さんです。ただ、開店中は駐車場が満車になり、13時には閉店するので私は食べたことがないのです。(泣)確実に食べてみたい方は11時の開店に向けて出かけるのがおススメだそうです。

 

5月には、吉備公祭が開かれます。広々とした吉備真備公園内には、子供神楽や、歌謡ショーなどのステージが設けられ自由に見学ができます。また、餅まき大会なども行われるので子供たちには大人気の祭りです。

公園内には真備の産湯の井戸というものもありました。面白いことに、お隣の倉敷市真備町にも真備が生まれた町として、吉備公館址や産湯の井戸があるのです。お互いに「わが町こそ吉備真備の出身地」として公園を整備していて、産湯の井戸があります。矢掛町も見ごたえのある地が多いのでご紹介したいと思っています。でもね、真備は母親の地元、大和(奈良)で生まれたという説が有力なんですって~。

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