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暑さ寒さも彼岸までといいますが、春のお出かけの予定はもう立てましたか?
この季節、まだ風の冷たい山梨県北杜市ですが、少しずつ春を感じる陽気になってきました。春を感じながらも、雪化粧した山々が美しい季節でもあるんですよ。
ここは、北杜市長坂町小荒間の「三分一湧水(さんぶいちゆうすい)館」です。
展望台からは、真っ白な富士山が、こんなに綺麗に見えるんです。
南アルプス連峰も、青く美しい。
望遠で撮ってみました。といってもコンパクトデジカメです。
甲斐駒ケ岳。雄大ですねえ。
鳳凰三山です。オベリスクもくっきり見えます。
えっ? 山の名前がわからないって? だいじょうぶです。
展望台には、ちゃんと看板がありますからね。
ふむふむ。オベリスクがあるのは「地蔵岳」なんですね。
この写真は、すぐ近くに保存されたこの地域にひとつだけ残っている水車です。
「三分一湧水館」って、何? と思われた方も多いと思います。
「三分一」という名は、湧水を3つの地域に文字通り3分の1ずつ農業用水として分水していたことから、きているそうです。一つの池に溜めた水を分水する方法は江戸時代中期頃から行われていたと考えられています。
当時の農民たちにとって、米作りに必要な水を得ることは命にかかわる問題でした。争いを起こさないためにも平等に水を分けることがとても重要だったんですね。
水源地の保護に力を入れてきた長坂町は、2002年にここ「三分一湧水」周辺の土地に、水について学べる湧水館とこの土地の水で打った蕎麦が食べられるお蕎麦屋さんを建て、「三分一湧水」を保護しながらも多くの人に知っていただけるようにと公園としてオープンしました。
昨年6月の公園の写真です。公園は自由に歩けるようになっていて、3分の1に分水される様子を見ることができます。
2018年3月には、皇太子様が、ブラジルの「世界水フォーラム」での講演で、
「潤いを感じさせる美しい三分一湧水は、水を分かち合うことのシンボルと言える」
と、この「三分一湧水」を紹介されました。
遊歩道も整備されていて、気持ちよく散策できます。(6月の写真です)
そして、こちらは「そば処三分一」。
鴨南蛮蕎麦(税込み1,300円)を、いただきました。
焼いた葱が香ばしく、肉厚の鴨肉はやわらかく、蕎麦は手打ちならではの濃い蕎麦の味がしました。十割蕎麦も、数量限定でやっていて人気があるそうですよ。
隣接した売店には産直野菜やその加工品、北杜市のお米や手作り雑貨などがいろいろ並んでいます。
「三分一湧水館」1階と2階には、三分一湧水の歴史だけではなく、水について多くを学べる場となっています。水についての絵本や子供向けの科学辞典のようなものも、自由に読むことができます。
4月からは、「三分一湧水館」も「そば処三分一」も、定休日もなく毎日営業するそうです。
水について考えながら散策し、その水が湧きだす美しい山々を眺め、その水で打った美味しいお蕎麦を食べる。
いかがですか。
春の一日に、いらっしゃいませんか。
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■三分一湧水館
入館料 大人400円 小中学生200円 団体(15人以上)大人300円 小中学生150円
「そば処三分一」で食事された方、売店で1,000円以上のお買い物をされた方は、半額になります
〒408-0031
山梨県北杜市長坂町小荒間292-1
TEL0551-32-0058 FAX0551-32-0059
営業時間 湧水館(売店) 9:00~17:00
■そば処三分一
TEL0551-32-8318 11:00~15:00
休館日 年中無休(但し、11月~3月は火曜日休館)
北杜市観光協会ほくとナビ http://www.alps-hs.co.jp/sanbuichi.html