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パリにそこそこ住んでいる人なら誰でも知っているだろう、うどん屋「国虎屋」さん。『地球の歩き方』にも載っています。日本人観光客にとっても国虎屋さんのうどんは、フランス料理に疲れた胃袋に優しく染み渡ります。
その国虎屋さんが営む、おにぎり専門店があります。パリ市内15区、エッフェル塔の近くにあるパリ日本文化会館の中にある、おにぎりバーです。
「パリに行っておにぎり?」とこのブログを読む多くの人は突っ込んだかもしれません。確かにメニューにはおにぎりしかなく、日本でも食べられそうな気はしますが、そのおにぎりがおいしいんです。
私の一押しは「いくら(5ユーロ)」。私だけでなくても、おそらくお客さんの多くが一押しするメニューのはず。あふれんばかりのイクラがご飯の上に乗る、存在感抜群の見た目です。「しゃけ(5ユーロ)」もおすすめ。その日に丸ごと一匹をほぐして作られた鮭の身が具として入ります。
他のおにぎりは日本のコンビニのおにぎりのように、初めから包装されて売られていますが、この鮭いくらだけは注文を受けてから手作りしてくれる特別メニュー。とにかく目を引きますし、他のおにぎりと比べてもそれほど価格に差がないため(他は3〜4ユーロ)、これを見たフランス人のお客さんは次々と同じメニューを頼んでいきます。
おにぎりバーがあるパリ日本文化会館は、常にさまざまな企画展や催し物を開催している建物です。いわばパリの日本文化発信拠点のような役割をしています。日本文化に興味があり日本語を習っているフランス人などが片言で「こんにちは」と言いながらおにぎりを注文し、嬉しそうに頬張っている姿を見ると、こちらも幸せな気分になってきます。
そんな見た目にも、胃にも、雰囲気にも素敵な場所です。
【データ】
Onigiri Bar(おにぎりバー)
住所:Maison de la culture du Japon à Paris, 101 bis Quai Branly, 75015 Paris
営業時間:12〜18時
定休日:日・月曜
最寄り駅:地下鉄6号線Bir-Hakeim/RER C線Champ de Mars – Tour Eiffel