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Tere!(エストニア語で、こんにちはの意)
今回は、エストニアの素晴らしさをご紹介したいと思います。
私はエストニアに住むようになってから、「これは日本ではできない」「日本で許されるわけがない」と思うシーンをたくさん経験してきましたが、やはりこれほどインパクトがあり、住んでいなくても見に行けるものはない!と思い、スーパーPRISMAをご紹介したいと思います。
こちらです!!!!!!↓
わかります?スーパーマーケットの中に子ども向けの無料メリーゴーランドとバナナ(りんごがある時も)が置いてあるのです。
バナナのところにはエストニア語で、「子ども1人バナナ1つ無料」といったことが書いてあります。
・・・よく考えなくても誰でもわかることですが、スーパーマーケットの中にはバナナが売っているのに、その中で子どもがバナナを食べていたら、そのバナナが売っているバナナなのか無料バナナなのか見分けがつくはずがありません。しかも無料バナナのところに店員さんがいるわけではないので、子どもが2本以上食べてしまう危険性や、ホームレスの人たちがやって来てたくさん食べてしまう危険性もあります。バナナの皮をきちんと捨ててくれるかどうかのゴミ問題もあります(バナナの皮は、バナナを食べ終えたときゴミになるので、あちこち歩き回る子どもがいつバナナの皮を捨てたくなるのかわかりません)。バナナを食べた手で、販売している衣料品を触って汚す危険性だってあります。バナナは洗ってあると書いてあるけれど、食中毒の危険性もあり、責任の所在をはっきりさせておかないとよくないはずです。
・・・ほーんとリスクの塊。このリスクを冒してまで、わざわざ日本のスーパーがバナナサービスをやるとは思えません。しかもその一方で、やる意義はさほどない(バナナがなくなっていることもなければ、子どもが群がっていることもない。このサービスがあるからPRISMAに行く人がいるとも聞かない)。コストと手間をかけて、サービスではなくリスクを買っているでは!?大丈夫!?やめたら?PRISMAさん!!!というサービス。
でも、このサービスを形にできるところが本当にすごいと思うのです。
私はよくエストニアの人に、このサービスのリスクについて話し、なぜ問題が起きないのか尋ねるのですが、答えはたいてい同じで「エストニア語で書いてあるからわからないだろうけれど、"子ども1人につき1つ無料"と書いてあるのよ。だから子どもが2つ食べたり、大人のホームレスが食べたりしないのよ!」と言われます。
うーん、そうなんですけどね、でも・・・と思ってしまう私。このサービスを思いつく日本人さえいないと思ってしまう私。うーむ。
いやもう本当にエストニアの人たちは素晴らしく、人を信じる力が強いと思います。
最近では、青果コーナー付近にもこの"子ども1人につき1つ無料"を見かけ、エストニアの攻めも感じました(笑)
赤丸のところは売っているバナナです。
よかったら是非一度見てみてください。
現時点でタリン国際空港から一番近いPRISMA(SIKUPILLIにあります)は 24時間年中無休です^ ^