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前回から備前焼の故郷、備前市伊部をご紹介していますが、今回はその町並みをご覧いただきましょう。
赤穂線の伊部駅に降り立ったら、まずは駅ビル内にある備前焼伝統産業会館を目指しましょう。1階はお土産屋で、2階と3階に備前焼が展示されています。
いきなり、駅前に並ぶお目当てのギャラリーに足を踏み入れるのもいいのですが、備前焼伝統産業会館には備前市内のギャラリーや作家さんの作品が一堂に会し、おおよその値段や新人作家さんの作風も確認できます。
また、お隣の備前焼ミュージアムもおすすめです。古備前から現代作家の作品、さらには人間国宝の方の作品までさまざまな備前焼が展示されています。
ここで千年の歴史がある備前焼の特徴と知識を詰め込んで、見てまわるのも面白いと思います。
駅前の交差点を渡ると正面の道路にはギャラリーや窯元が立ち並んでいます。
いんべ駅前公園を過ぎた左側には桃蹊堂さんの登り窯が見えます。備前焼窯元六姓のひとつ、木村家の窯で予約をすれば陶芸体験もできます。
突き当って左右の道路際にもギャラリーが続いています。
備前焼まつりの時は、車がやっとすれ違えるこの道に2日間で約10万人もの人出で賑わうのです。
最近、伊部の町を歩いていると、このような看板をあちこちで見かけます。これは、今年の11月30日から上映される映画「ハルカの陶」の「ロケ地巡りマップ」に掲載された場所です。QRコードをスマートフォンなどで読み取ると、撮影風景の動画が視聴できるわけです。
「ハルカの陶」予告編 → http://harukano-sue.com/
―備前焼の重要無形文化財保持者や備前焼陶友会による全面協力のもと、本物の窯を使った迫力ある窯焚きの映像を織り交ぜながら備前焼の魅力と、その土地に生きる人々の夢と情熱を描く―。(HPより)
東へ進むと小西陶古の陶古窯の煙突も見えます。
以前、お邪魔したときには二代目陶古さんから直々に備前焼の目利きや作家と職人さんが作る焼き物の違いを教えてていたいたことがあります。
窯元 小西陶古 → http://www.toukogama.com/touko
前回ご紹介した一陽窯を過ぎて、さらに東へ進むと天津神社があります。千年の歴史をもつ由緒ある神社です。
江戸時代に安置されたという備前焼の狛犬。
屋根瓦もしゃちほこもすべて備前焼です。
屋根瓦、狛犬、参道の敷石、参道沿いの塀の陶板にも備前焼で彩られています。
備前焼の十二支も、あちらこちらに佇んでいるので、自分の干支探しに夢中になりますよ。
天津神社でお参りをしたら、拝殿左の脇道をすすみ忌部(いんべ)神社へ向かいます。
今回は長くなるので「その2」に続きますね。