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備前焼の古里、伊部をお散歩その2 ~備前市伊部~

mami

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岡山特派員

更新日
2019年11月14日
公開日
2019年11月14日
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忌部神社は駅から10分も離れていませんが、小鳥のさえずりが聞こえ、人気もなく別天地のようです。

この神社は天津神社の末社で、創建は不詳ですが、窯元六姓「金重・森・木村・大饗・寺見・頓宮」の窯元たちが備前焼の繁栄を祈り、この社を祀ったといわれています。この神社の「忌部」が今の「伊部」という地名の由来となっています。

忌部神社の左側は、なだらかな傾斜地に見えます。室町時代から江戸時代にかけて、備前焼の同業者が共同で使用した大規模な窯の跡です。

この辺りには、古い備前焼の破片が散乱していますが、文化財の一部なので拾って帰っちゃあいけませんよ。

忌部神社から右手側にさらに上りの山道が続きます。

この先には伊部の町を見下ろせる展望台があるので、ぜひ行ってみましょう!

展望台から駅を中心とした眺めです。大きなグレーの建物が備前焼ミュージアムで、ちょっと建物に遮られていますが、かまぼこ屋根の飛び出した建物が伊部駅と備前焼伝統産業会館で、登り窯をイメージした外観です。

展望台を降り、忌部神社を経由、古い窯跡「伊部北大窯跡」を西に下ります。

こちらも、登り窯の煙突ニョキニョキ。

山の麓には、金網で囲った古い窯跡があります。これが天保窯跡です。案内板によると、築窯当初は5室でしたが改修・補修を繰り返して最終的には7室になり、昭和15(1940)年頃まで使用されたそうです。江戸時代後期の融通窯のうち残っているのは、この窯だけだそうです。

天保窯跡から現代の登り窯が見えました。

この辺りは観光地ではありませんが、ひなびた小道を歩けば、古い備前焼を利用した擁壁や基礎などを見ることができます。

マップにも載っていない小道を歩けば、あなただけの備前焼の世界を見つけられるかもしれません。

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