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Bonjour こんにちは!
世界でいちばん古いメリーゴーラウンドに乗れる場所をご紹介します。
パリ西部、ベルシー地区にある縁日博物館。1996年にオープン以来20年、今までに30万人もの来場者がある大人気スポットです。ウディ・アレン監督の映画が撮影されたことでも有名です。
ベルシー公園は再開発された公園で、とても綺麗。近くのベルシーヴィレッジとともに普段からにぎわっています。レストランとセレクトショップが立ち並び、イベントも開催。買い物スポットでもあります。
そこから5分ほど歩くと縁日博物館につきます。
全編仏語解説ですが、質問すれば英語でも答えてくれます。
19・20世紀の遊園地で使われてきたコレクションを実際に使いながら3つの部屋をガイドと共に周ります。
創業者のJean Paul Favand(ジャン・ポール・ファヴァン)氏は、若い頃から劇場や遊戯に興味があり、30歳の頃から展覧会を開くほどに。1988年にジャンティにオープンし1993年に15区に移動、現在の12区に再オープンして20年、縁日博物館のコンセプト決定から30年以上になります。
1900年代の古き良き時代を彷彿させる数々のコレクションの展示が続きます。オリエンタルな雰囲気あふれる品々…
実際に100年ほど前に使われていた遊具です。ボールを穴に入れる毎に得点が入り、その分自分の番号がついたギャルソンがゴールに向かいます。穴によって点数が違うので最後まで目が離せません。勝つのは誰か、見ている人も盛り上がります。全員が必ずプレイできるようにしてくれるのでご安心ください。
惜しいところで負けてしまうと、大人でも本気で悔しいです。
ロマンティックなメリーゴーラウンドに乗車。かなりギシギシと音がしますが、椅子は布張りで心地よいです。優雅な音楽に合わせゆったりと動きます。
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遊具や音楽でたっぷり遊んだあと、お待ちかねの世界最古のメリーゴーラウンドに乗ります。
なんと19世紀に作られたそうです。
自転車漕ぎの自力運行です。乗るというより乗車です。だいたい50km/hくらいまで出るよ、と案内がありました。今週の一番の時速も発表され、一位を目指そう! と発破をかけられます。
さて私たちは時速何キロまで出るのか? 最初はかなり重たくてみんな必死です。全員で漕ぐうち、どんどん早くなるので怖くなってしまう人も。私も足が回らなくなって、途中でペダルから足を離していました。女性陣からは悲鳴も上がるほど。昔のメリーゴーラウンドは、子ども向けとはいえませんでした。
最後はまたヴェネチアの間のホールでダンスタイム。レトロなフレンチポップに合わせ、各々好きなように体を動かします。先ほどの恐怖が少しは緩和されます…
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思いっきり遊んで笑ったあと、出口まで案内されてツアーは終了です。
いつものパリ観光にはなかなかない、レトロな雰囲気ななか、思いっきり楽しめました。
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遊べる博物館でタイムスリップしてみませんか?
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◆縁日博物館について
公式サイト
http://arts-forains.com/
入場は予約のみ。
ツアーは1時間30分です。
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◆住所
53 AV. DES TERROIRS DE FRANCE — 75012 PARIS
電車での行き方
メトロ14番線Cour St Émilion 駅徒歩5分
バスでの行き方
24、109、111番線Terroirs de Franceで下車
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◆予約サイト(英語)
◆料金
大人 16ユーロ
4〜11歳の子供 8ユーロ
4歳未満 無料
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9月のヨーロッパ文化遺産の日、2009年より12月26日からの年末の期間だけ無料で開放。ガイドはありません。
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なお、レストランとして機能する部屋もあり25人から50人までで貸し切ることも可能です。