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こんにちは~。岡山特派員のmamiです。
先日は旧閑谷学校の紅葉をご紹介しましたが、今日は学校の歴史をご紹介します。
旧閑谷学校を訪れると誰もが目を奪われるのが、学校を取り囲んでいるこのかまぼこ形の石塀ではないでしょうか。
国指定の重要文化財でもあります。
「切り込みはぎ式」という工法で作られていますが、このような構造物は他に例がないそうです。
高さ約2.1mに対して厚みは1.5~2.1mもある重厚なものです。
校門の瓦や鯱ももちろん備前焼です。
こんな立派な学校が身分制度の厳しかった江戸時代、武士のためだけではなく庶民のためにも作られたということが驚きですね。
池田光政公は岡山藩を治めるにあたり、論語を読み、庶民を教育することが最も大切なことという信念を持ち、庶民のための手習所を数百箇所作ったそうです。
後に「財政難の原因となる藩校は必要ない。」と嫡男の池田綱政と存続をめぐって対立し、手習所を統一し、閑谷学校を造ったということです。
講堂の入母屋造りの屋根については、先日少しご紹介しましたが、作りも手が込んでいて、こけら葺きの屋根を作った上に垂木ごと漆をかけた一枚板を張り、その上に備前焼の瓦をのせているとボランティアガイドさんから説明を受けました。
軒先に設置されている備前焼の陶官は何だかおわかりになりますか?
屋根の中の結露対策だと教えていただきました。
とても珍しいと思うのですが、この建築物にはあらゆる箇所に工夫が凝らされています。
閑谷学校では、儒学が教えられていたので、孔子の徳をたたえる聖廟があります。
普段は中に立ち入ることのできない聖廟ですが、訪れた日は偶然にも年に数回の公開日でした。
孔子像は金色に輝き静かにたたずんみ、像の安置された大成殿の床にも備前焼の亀甲瓦が敷かれてありました。
住 所 〒705-0036 岡山県備前市閑谷784
電話番号 0869-67-1436(史跡受付)
公式サイト 旧閑谷学校公式サイト
営業時間 9:00~17:00
定休日 12月29日~31日
料 金 大人400円、小・中学生100円、65歳以上200円
駐車場 普通車500台、大型5台
交通アクセス(車) 山陽自動車道和気ICから約10分または、備前ICから約15分
交通アクセス(公共) JR吉永駅からタクシー約10分または、市営バス約12分
JR備前片上駅からタクシー約13分または、市営バス約15分