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最近の日本のクリスマス時期のイルミネーションやツリーの豪華さは目を見張りますね。あれに慣れてしまうと、本場スペイン、それも地方都市バレンシアのものは少々さびしく映るかもしれません。が、私はこちらのクリスマス装飾は町並みにあっているし、なによりやはり伝統を感じるので大好きなのです。
今回ご紹介するのは、大聖堂に隣接するレイーナ広場のベレン(ナシミエント)です。等身大の人形でキリストの生誕シーンを表しています。聖家族(サグラダ・ファミリア=キリストと父のヨセフ、母のマリアのことです)のほかに、贈り物を届けに来た東方の三賢王や羊飼い、ヒツジやロバで構成されています。
クリスマスはキリストの誕生を祝う宗教的行事なので、スペインの伝統的なクリスマスの飾りといえばベレンだったのです。華やかなツリーもイルミネーションもステキですが、地味ながらカトリック国らしいベレンは欠かせないクリスマスアイテムです。
このレイーナ広場とPart 1でご紹介した市役所広場を結ぶサン・ビセンテ・マルティル通りはイルミネーションがきれいなので、ここを通ってふたつの広場を見るとクリスマスな気分が盛り上がります。
またレイーナ広場周辺にはValorやHorchatería Santa Catalinaなど、ホットチョコレートとチュロスを味わえるお店もあるので、寒い日はぜひ立ち寄ってみてくださいね。