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旧閑谷学校の東隣には守護の願いが込められた椿山があります。
椿山という名にふさわしく、高さ4㍍はあろうかという高木のヤブ椿が約400本が
隧道のように整然と一本の道を作って植えられています。
神々しい雰囲気の椿が咲きはじめるのは来月からです。
この奥には池田光政が没した後に津田永忠が作った塚があり
光政の髪や爪、歯などが納められた供養塚「御納所」もあります。
夕陽が傾きはじめると、どこからともなく
カサカサという音がするので素早く、その方行を見つめると
ぴょんぴょんと跳ねる二頭の鹿がいました。
まるで、撮ってと言わんばかりに一頭ずつ、階段の上で一瞬、止まるので
とっさにパチリ。
思いがけない遭遇でした。
鳴き声をひと声残して、山上に登っていきました。
同じ備前市の日生町には鹿居島(かくいじま)という島があり
本土に向けて泳ぐ姿も見られるといいます。
そして、ここからは訪れた季節が違うのですが
閑谷学校を現存する姿に完成させるとともに
備前各地で多くの土木事業を完成させた偉大な人物です。
津田永忠の旧宅跡があり、さらに500㍍ほど歩くと
趣きのある建物が見えてきました。
ここは黄葉亭(こうようてい)と呼ばれる茶室で
生徒から儒者、文人までが茶を楽しんだ憩いの場です。
頼山陽や菅茶山などもここに迎え親交をはかったとか。
川岸に建てられ風情のある景色を眺めながら
漢詩を読んだりお茶を点てたりしていたのでしょうか。
4回続きました旧閑谷学校の