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(前回の記事)沖田神社から車で北へ10分程走ると笠井山(134m)があります。そこから西に向かって円山(138m)、操山(169m)と低山が連なります。
中でも操山は岡山市街地から最も近い山で山中に聳える安住院の多宝塔とともに後楽園の借景となっています。
この操山は、自然や古代の歴史に触れたり、頂上から岡山市市街地を望んだりと多彩な魅力があるのでウォーキングを楽しんでみました。
麓の護国神社に車を停め、操山自然養林正面入口から登ります。
登り口はいくつもありますが、車の停めやすい護国神社の登り口を利用します。遊歩道になっているので、看板も多く歩きやすい登山道です。まず、三勲神社跡を目指して歩きます。
三勲神社跡に到着しました。
御祭神は和気清麻呂、児島高徳、そして、楠正行(まさつら 楠正成の長男)の3人で、天皇のために命を賭けた皇国の忠臣が祀られていました。
現在は本殿を玉井宮の境内に移しているので建物跡が残るだけです。
三勲神社跡から岡山市街地が見渡せます。
中央を流れるのが旭川で架かる橋が月見橋、その左側には烏城が聳え立っているのがわかるでしょうか。月見橋の右側のこんもりとした森は後楽園です。
ここから市街地の夜景を撮るのもいいなぁと思います。
この辺りは「カナメモチのトンネル道」と呼ばれます。冬はこの葉の木漏れ日の下を歩くのが気持ちがいです。
この階段を登りきったら操山の頂上です。山頂の展望は期待できず三角点があるくらいでした。
山の中には随所にこのような看板が配置されています。「操山公園里山センター」は今回は行かなかったのですが、里山について学ぶことのできる施設です。操山に関する書物や展示物などを備え、炭火焼き体験、自然観察会(バードウォッチング、星空の観察会、ノルディックウォーク体験、森林音楽セラピー)、歴史講座など多彩なイベントが行われています。
「火の用心」の方が目立ちますが、こちらは萩の塚古墳というれっきとした古墳です。長い間、早朝登山をする人たちの茶室として利用され、家本弁護士を中心に版画家の棟方志功、陶芸家で人間国宝の河合寛次郎など様々な文化人との交流の場になっていたそうです。もちろん、今は禁止されていますがね。
この辺りから円山に向けては古墳が大小200余り点在し操山古墳群を形成しています。登山者だけではなく考古学ファンも魅了する山です。
今回は長くなるので「その2」に続きますね。
登山ルート http://www.city.okayama.jp/contents/000180047.pdf
岡山駅からのアクセス
路面電車 東山行(140円)15分