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シュニッツェルにグーラシュなど、オーストリア伝統料理といえばいろいろありますが、今回は、そのなかでも特にWienerisch(ヴィーナリッシュ)=「ウィーンの」料理として有名なTafelspitz ターフェルシュピッツを紹介します。
名前からはいったい何なのか想像がつきませんが、材料は日本のスーパーでも買えるものがほとんどなので、簡単に作ることができるんです。せっかくウィーンにきたのに食べられなかった! そんなときにも家で簡単にオーストリア伝統の味を再現することができます。
牛肉の煮込み料理であるターフェルシュピッツは、その名称が牛肉の部位を指していて、一般的にはもも肉の一部を使用します。まずこちらが一番重要な材料、メインの牛肉とそれを煮込むスープの素たち。牛肉の塊とハーブ、そして根菜は皮ごとたっぷりのお湯で長時間煮込みます。玉ねぎは事前にローストしておくと香ばしさが一層引き立ってとてもおいしくなりますよ。
牛肉のつけ合わせには数パターンありますが、我が家ではまず擦り下ろしたりんごとホースラディッシュを混ぜたフレッシュな「Apfelkren」(アプフェルクレン)。ホースラディッシュはツーンとする新鮮なものが一番ですが、日本のスーパーにはないのでチューブのものでも大丈夫。
そしてサワークリームがメインのディップ「Schnittlauchsauce」(シュニットラオホゾーセ)。レモンでもう少し酸味を効かせ、たっぷりの小葱を入れるのがポイントです。
そしてあと一品、「Bratkartoffeln」(ブラートカルトッフェルン)。日本ではジャーマンポテトなんて呼ばれていますが、本場の名称はブラートカルトッフェルン。茹でたジャガイモを炒めた人気のサイドディッシュです。
すべてができ上がったら、あとは盛りつけるだけ。牛肉は薄くスライスし、つけ合わせはお好きなだけどうぞ。それでは、いただきます! Mahlzeit!(マールツァイト)
残ったスープで、次の日にレバー団子のスープ「Leberknödelsuppe」(レーバークネーデルズッペ)や、パンケーキ生地を刻んで入れたスープ「Frittatensuppe」(フリタッテンズッペ)を作ればオーストリア伝統料理がもう一品味わえて一石二鳥!