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リュクサンブール公園のすぐ隣に、落ち着いた素敵なサロン・ド・テがあります。2019年10月にオープンした、ジャン=ポール・エヴァンさんの娘であるマノンさんが営むお店「カフェ・パヴァーヌ」です。
デザートのスイーツ類はジャン=ポール・エヴァンのものが提供されるので間違いないですが、じつはこのお店、ご飯もおいしく、雰囲気もとてもいいお店です。
カフェ・パヴァーヌの専門はロシア料理。ピロシキやサーモンを使ったクリビアックなどの料理がメニューを彩ります。併せてリヨン料理の定番であるクネルなど、フレンチも扱っています。料理は、ジャン=ポール・エヴァンのラボで仕事を担っていた料理人が担当していますので、料理にもジャン=ポール・エヴァンのエッセンスが流れています。
▲サーモンのクリビアック
▲ホウレンソウのピロシキ
高級パティスリーが出すサロン・ド・テというと、やはりお値段高めが多いのですが、カフェ・パヴァーヌは単品での注文含めて、とても良心的。ランチセットは主菜とデザートで€18、前菜と主菜とデザートの3品で€22です。サン・ジェルマン・デ・プレとカルチェ・ラタンの間にある立地条件など含めて考えてみても、うれしい値段設定ですね。料理も試してみることを、おすすめします。
▲ティータイムの様子 © Daniel Campbell
ケーキ類はジャン=ポール・エヴァンのものがずらりと並びます。特定の曜日のみしか食べられないケーキもあり、その中でも私の注目は土曜のモンブラン。モンブラン好きの人は、ぜひ土曜を目がけて訪れてみてください。
サロン・ド・テですので、お茶など飲み物の選択肢も豊富です。茶葉は日本からも取り寄せています。アルコールは、クレマン・ド・ブルゴーニュ(ブルゴーニュのスパークリングワイン)のボトルが1本€25で飲めます。何人かで訪れてひとつのテーブルで1本シェアしてもいいですね。ジャン=ポール・エヴァンのケーキに、スパークリングワインの至福の組み合わせができます。
▲「ロンシャン」 © Salomé Hévin
▲「プランセス・ピスターシュ」 © Salomé Hévin
マノンさんによれば、サロン・ド・テの内装はお父さんと意見を出し合って決めたのだとか。ところどころ、考え方が違ってしまったこともあったそうです(笑)。お店をリュクサンブール公園近くの、この場所に決めたのは「この辺りの雰囲気が好きだから」というマノンさん。「パヴァーヌ(2拍子系のゆっくりした舞曲)」という店名にぴったりの、優しい雰囲気が包む何度も通いたくなるサロン・ド・テです。
▲店内の様子と奥にちらりとマノンさん © Jean-Paul Hévin
・住所: 22 Rue de Vaugirard 75006 Paris
・営業時間: 12:00〜19:30
・定休日: 月曜
・最寄り駅: RER B線Luxembourg