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2020年も9月に入り、食欲の秋ももうすぐ!ということで今回は、おいしいパンのお話。ウィーンのパン屋さんやカフェでの朝ご飯人気ナンバーワンのクロワッサンを紹介します。
フランス語で三日月を意味するクロワッサン。バターがたっぷり練り込まれたこのフランス発祥のパンは日本でも大人気ですが、実はその起源は13世紀に権力を握っていたハプスブルク家の都ウィーンという説もあるんです。
これがクロワッサンの起源と言われているオーストリアのパン、Kipferl(キプフェール)。形は三日月そのものです。クロワッサンのようなペイストリー生地ではなく、触感はロールパンに似ていて柔らかくふわふわ。老若男女問わず人気のほんのり甘いキプフェールは、そのまま豪快にかぶりついても、バターとジャムを塗って食べてもよし。
オーストリア発祥かフランス発祥かの真相はさておき、バターの香りがたまらないクロワッサンはウィーンでも大人気。私がおすすめしたいのは、ウィーン市内にあるベーカリーのこのクロワッサンたち。
左から、まずはベーカリーカフェ「Felzl」(フェルツル)のアーモンドクロワッサン。たっぷりのアーモンドクリームがサンドされていて、外はカリカリ中はフワフワの、病みつきになるクロワッサンです。
そしてこちらは「Joseph Brot」(ヨセフブロート)のチョコレートクロワッサン。中のチョコレートは、オーストリアはシュタイヤーマルク州にあるZotter社のもの。温めて食べるとさらにクリーミーになり絶品。
最後は、こちらも以前紹介したフレンチベーカリー「Parémi」のpain au chocolat aux amandes(アーモンドチョコレートクロワッサン)。ヴァローナ社のチョコレートとアーモンドペーストが挟まれた、これ以上にないリッチ感たっぷりのクロワッサンです。
ほかにも季節ごとに、初夏にはアプリコットジャムが挟まれたクロワッサンや、秋には栗ペーストが入ったものまでバラエティにあふれたクロワッサンが登場します。コーヒーにもピッタリなおいしいクロワッサンを食べながら、ハプスブルク家の歴史を味わうのもいいですね!