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外出禁止令が出てからのビルバオの様子。

黒田 カナエ

黒田 カナエ

スペイン特派員

更新日
2020年3月20日
公開日
2020年3月20日
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つい先日まで、皆普通にバルやレストランで楽しみ、町はにぎわっていたのですがものすごいスピードで状況が変化し、日曜日から外出禁止、週明けには陸路国境まで封鎖されてしまいました。

生活必需品の買い出しや、やむを得ない外出は証明書があれば認められますが、ジョギングやサイクリング、散歩をしたりベンチに座っていると罰金です。

警察が町をパトロールし、思ったよりかなり厳しく取り締まっています。

別荘に移動するのも禁止で、

すでにバスクでは1000人以上の人が罰金を科されたそうです。

スペインで感染者増加の勢いが止まりませんが、この状況は私としては想定内。

あくまで個人的な想像ですが、2020年3月8日に国際女性の日のデモがスペイン中で行われましたので、そこで多くの人が感染してしまい、その家族や知り合いへの感染拡大が先週と今週で明らかになっているのだと思っています。

ですので、この早い段階で出された外出禁止令は感染を抑え込むのにかなり効果的なのではないでしょうか。

スーパーでは入口で手袋が配られ、パン屋や薬局では店の中に入るのは1名か2名、あとは外に間隔をあけて並びます。

マスクをしている人も増えてきました。

最初は戸惑いもありましたが、さすがバスク人、特に問題なくルールを守って買い物しています。

トイレットペーパーもあります。

毎晩20時にはみんながバルコニーに出て、医療従事者や警察の方々に感謝の拍手を送ったり、彼らに無償でケータリングが届けられたり、心温まるエピソードもたくさん入ってきます。

献血の車の前にも列ができています。

外で飲んだり食べたりするのが大好きなバスク人にとっては辛い日々ですが、この数週間の我慢が功を奏することを願っています。

また皆さまにバスクの旅を楽しんでいただけますように。

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