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新型コロナウイルスの感染拡大を受け、岡山県内で行われる春祭りが次々と中止となっています。
後楽園、東岸の旭川河川敷に1kmに渡り連なるソメイヨシノは、全国に名だたる桜の名所として知られています。
毎年、桜の時期には「岡山さくらカーニバル」が開催されますが、こちらも中止となりました。
もちろん、祭りが中止になっても桜は立派に開花しています。
今年は暖冬のせいもあり、2020年3月24日に後楽園の標準木が開花しました。
県南の灘崎町奥迫川に樹齢500年ほどの大山桜を見にやって来ました。
今年は例年よりも1週間も早く開花し、今週末まで楽しめそうです。
県南部最大級の桜でエドヒガンとヤマザクラもしくはカスミザクラとの雑種といわれています。
麓から見ても周りの山桜よりもずっと大きいことがわかります。
陀娑(ださ)山の中腹にある桜ですから、近くまで行くには登山靴か滑らないスニーカーの装備で登ってください。
初めて訪れたときは、サンダルを履いていたので、足下が危うく登るのは諦め、麓から眺めて終わったのでした。
登るには急峻な近道コースと緩やかなまわり道コースとあります。今回は近道コースを選びました。
このお稲荷さんのあたりから先は、さらに急勾配になります。
手すりがわりにロープが張られているので、つかまりながら登ると比較的楽です。
でも、下りるときは滑らないように細心の注意が必要です。
もともと道のない急斜面に生えていた一本桜。
この桜を近くで愛でるために地元の方々が登山道を整備し、毎年下草刈りをされているそうです。
地域の人々の尽力が偲ばれます。
15分ほど登ったら見えてきました!
今が満開です。
奥迫川の桜、通称「大山桜」。推定樹齢500年。
野生種のひとつで長寿種として知られるエドヒガンとカスミザクラまたは山桜との交配種といわれ、樹高50m、枝張り27mの堂々とした姿です。
周りの山桜は若いせいか一足先に満開で今は葉桜になり始めています。
株元が8つに分かれていて八岐大蛇のように八方にうねっています。
この迫力が写真で伝わるでしょうか?
すぐ近くに2代目のクローン桜もありました。こちらも若いせいか、見ごろが過ぎてもう散り始めです。
標高150mから眼下を見降ろします。
13km離れたわが家から、この桜は見えるけど、流石にここからわが家は見えません。
その昔このあたりは"吉備の穴海"という遠浅の海で、江戸初期から昭和40年ごろにかけての干拓で広大な農地に生まれ変わりました。
かつては島だったこの陀娑山も今は平野に聳える山となっています。
・開花時期: 3月下旬~4月上旬
・住所: 岡山市南区奥迫川地内
・アクセス: JR迫川駅から徒歩約20分
・駐車場: 約50台