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《関西花の寺、第十五番の札所》
加茂町の岩船寺では紫陽花が見頃を迎えています。
奈良県と境を接する京都府加茂町の「当尾(とうの)の里」は、平安時代後期から鎌倉・室町時代にかけて浄土信仰の霊地として栄え、今も「石仏の里」として多くの人に親しまれています。
当尾の里にある岩船寺は、地図を見ると京都と奈良の県境に近いので奈良県の寺院と思われる方も多いと思いますが、京都府加茂町のお寺です。
ここは、紫陽花の名所でもあり関西花の寺では第十五番の札所でもあります。
境内を歩くと、見頃を迎えた紫陽花が迎えてくれました。
寺院へは京都市内から車で1時間半くらいの距離。
アクセスが難しいのが難点ですが車以外でしたら、JR奈良駅や近鉄奈良駅やJR加茂駅からバスでのアクセスもあります。
岩船寺の歴史は奈良時代にまでさかのぼり、最盛期には広大な境内に39の坊舎があったそうです。
朱色が鮮やかな三重塔は、室町時代に建てられたもので、東山に建つ八坂の塔(1440年)とほぼ同時期の1442年の建立です。
2003年に大修復が完了し、創建当時の美しい色が映えています。
岩船寺の散策路からは、三重塔を見ながら斜面の小路を進みます。
京都や奈良の寺院に建つ五重塔や三重塔は、下から見上げるところがほとんどですが、散策路からは三重塔の二層目や三層目が目線と同じ高さで見られます。
当尾の里の「岩船寺」。紫陽花が見頃です。
【岩船寺】
・住所: 京都府木津川市加茂町岩船上ノ門43
・拝観時間: 8:30~17:00
・拝観料: 大人400円、中高生300円、小学生200円
・アクセス: JR・近鉄奈良駅から浄瑠璃寺行バス終点下車。コミュニティバス乗り換え「岩船寺」下車すぐ。
・駐車場: 300円