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Bonjour こんにちは!
6区で日本とフランスのエスプリの融合を感じられるCafé Pavaneを紹介します!
こちらではジャン・ポール・エヴァン氏のケーキを味わうことができます。
というのも実はここ、ジャン・ポール・エヴァン氏の娘さん、マノンさんが経営するサロンドテなんです。
ジャン・ポール・エヴァン氏はMOF(Meilleur Ouvrier de France)というフランスの国家の認めるパティシエ、ショコラティエそしてグラシエ(アイスクリームの職人の呼び名)です。
ルシアン・ペルティエLucien Peltier(現在のパティシエたちに多大な影響を与えたとされるパティシエ。原宿にブティックを構えたこともありました。1990年没)のもと、1984年から86年までの間、日本でショコラティエとして逗留。2002年には東京・広島にブティックをオープンしており、現在全国に12店舗。彼のショコラには柚子や抹茶を使った、日本のエスプリが感じられるものも多いです。
公式日本サイトはこちら
店主のマノンさんは親日家でもあります。
日本に訪れたことはもちろん、市内にある日本料理店で働いたこともあるそうです。
「小さい頃から父が日本で働いていたこともあって、日本は大好きよ。東京、京都、広島……何度も旅行に行っているわ」
以前、お父さまが経営してらした頃のサロンドテはサントノレ通り(1区)にありました。名だたる高級ブランドが軒を連ねるシックな地区です。
2019年マノンさんがサロンを開くにあたり、親しみのある雰囲気にしたくてこの地区を選んだそう。
リュクサンブール宮殿の目の前で、緑の木漏れ日が店内からも望めます。観光や散歩の途中に立ち寄るにも気兼ねなく入店できます。
何よりマノンさんの人柄がすてきで、何度でも足を運んでしまいます。
また昼時にはおいしいランチもいただけます。
2019年の再オープンの際、お父さまが運営なさっていた頃と同じ料理人たちを呼び戻したそうで、直伝の料理がいただけます。以前からの定番メニュー、ロシアの伝統料理ピロシキやクリビアック(サーモンパイ)はもはやお店の伝統でもあります。
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ただ再開したというわけではなく、お店にはマノンさんのこだわりもたっぷり詰まっています。
店に置いてあるブルゴーニュワインはご自身でワイナリーに直接赴いて揃えたもの。おなじワイナリーで製造されているシャブリのビールもあります。
中国茶はパリ市内のミシュラン獲得店(1区、ヤムチャ)から仕入れています。
そして日本茶はその種類の豊富さにも驚かされます。
マノンさんが日本の友人のつてをたどり、福岡から買いつけているのだそう。
そのため白折茶やさえみどりの新茶といった、本当においしい煎茶をいただくことができます。
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ケーキは近くのお父さまの工房から届けられ、常時10種類前後取り揃えられています。
さらに週ごとに変わる今週のケーキがあることも。
好きなケーキについてうかがってみると、
「日によって変わるけれど、そうね、特に好きなのはトンカTONKA(ベネズエラ産のビターショコラのムースにカリカリのプラリネされたアーモンド、そしてトンカのムース)やベルガムBERGAM (オレンジに風味づけられたクリームブリュレとベルガモットに香りづけられたショコラオレを層にしたガトーショコラ)かしら」とマノンさん。
ショコラティエだけあってガトーショコラに目が行きがちですが、こちらもおすすめ。
週末にいらっしゃる際はぜひ。
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今週のケーキ。オレンジピールを使ったケーキです。
ショコラショーは甘すぎずカカオの香りがたまりません。ショコラティエによるさすがのおいしさです。カップに1.5杯分くらいの量が提供されます。
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買い物や散歩のひと休みに、友達ともひとりでも。
気兼ねなく訪れることができるカフェ・パヴェーヌ。
最高のショコラと最高の笑顔に出会いに、ぜひ訪れてみてください。
■Café Pavane
・住所: 22 Rue de Vaugirard 75006 Paris 6
・営業時間: 月曜〜土曜日 12:00〜19:30
・メニュー例:
エスプレッソ €2.5
ガトー €4〜8
煎茶 €6〜7
ショコラショー €6.8
ワイン1杯 €4.5(赤ピノ・ノワールまたは白シャルドネ)、他ボトルも
サラダとキッシュ €11(お父さまの工房で作られています)
クリビアック €17.5
ピロシキ3つ €14(肉、ほうれん草、チーズから選べます)
お土産にタブレット(板チョコレート €3.9)やマカロン(1つ €1.6)も購入できます。
・カフェの公式サイトはこちら(フランス語または英語)
それではまた、à bientôt!
(写真はすべてご本人の承諾を得て掲載しております)