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牛窓往来をブラブラ歩いて10分弱ほどで着いたのが「唐琴の瀬戸」です。7番目の新八景です。
目と鼻の先に見えるのが前島です。
牛窓港と前島の間です。前回も書きましたが幅230~400m、東西800mの狭い地形です。
大潮の引き潮時には渦ができるほどの奔流となり大河のような流れとなるそうです。
ここからのその眺めはさぞかし迫力のあることでしょう!
この日は満々と潮位をたたえた穏やかな海でした。
古くから唐琴の瀬戸を往く船の安全を見守ってきた「燈籠堂」
「燈籠堂」のすぐかたわらに囲われた岩があります。
纜石(ともづないし)といわれ神功皇后の船をつないだ伝説が残ります。
「燈籠堂」の北には「五香宮」という神功皇后所縁の神社がありましたがここは猫の聖地?と思うくらい十数匹の猫に出合いました。
猫好きさんは必見のお宮ですよ~。
ノスタルジックな格子戸の町家がたたずむ町並みを通り抜け、次の新八景へ向かいます。
最後にやって来た新八景は「宿井(すくい)の浜」です。
宿井の浜というとなじみがないのですが"牛窓海水浴場"のことでした。
明治22(1889)年には海水浴場としてオープンしているので県下でもかなり古い海水浴場です。
浜の外れの船を係留しているあたりです。
曇ってきたので写真は暗いけど、海は透明感があってきれいです。
この浜から牛窓神社へ歩いてあがれます。
この神社の上から見降ろす景色ものどかで好きですが新八景ではないみたい。
この写真の崖は牛窓断層帯地層という珍しい地形で天然記念物に指定されています。
近くには柿本人麿の作と伝わるの歌碑がありました。
兵庫県明石で詠んだ歌は有名ですが牛窓までも来ていたみたいです。
牛窓の 波の潮騒 島響(とよ)み 寄そりし君は 逢はずかもあらむ
いかがでしたか。以上が牛窓新八景です。
私が巡った時点では、牛窓新八景というロードマップはなかったのですがガイドブックには載っていないディープな歴史や地質まで堪能できる旅になると思います。