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暑い日が続きますが、いかがお過ごしですか?
こんにちは。北杜・山梨特派員の水月です。
山梨県北杜市は小淵沢町にある「大滝湧水」を紹介します。水音を聞きながら流れる湧水を目にするだけで、暑さが和らぎますね~♩
標高820mのところに日量約2万2000トンもの豊かな水が湧くこの湧水は、三分一湧水とともに「八ヶ岳南麓高原湧水群」として環境省の名水百選に認定されています。
三分一湧水を紹介した記事はこちら。
では、入口の鳥居からご案内しましょう。
特急あずさも通る中央線の高架下をくぐりぬけます。トンネル、ひんやりとしていました。明治37年の中央線開通時に作られたトンネルなんですよ。
あ、わさび田がある! わさびは水が豊かできれいな場所でしか栽培できませんものね。大滝湧水は、ニジマスの養殖にも使われていて、そのニジマス、味がいいと人気があるそうですよ。
まずは大滝神社でお参りをして。御朱印(300円)は、かかれたものが箱に収められていました。
さて、神社の左には。わあ! これが湧水なんですね。木をくり抜いた桶口から湧水が勢いよく流れ落ちています。2mくらいはあるかなあ。その様子が圧巻と評判なんです。
苔むした緑には、歳月を感じさせられます。コバギボウシも咲いていますね。かわいい。
境内には、湿地に生息する多年草コバギボウシがそこここに花を揺らしていました。
下から見るとこんな感じです。水しぶきが涼しい。ここはおいしいと評判の湧水なんですよ。水温は一年中変わらず約12℃。ポリタンクを持って汲みに来ている人の姿も見かけました。わたしもひと口飲んでみましたが、かすかに甘みを感じるようなやわらかい水という印象です。うん、たしかにおいしい。
神社の手水舎も、湧水をそのまま使います。冷たくて気持ちがいいです。
神社の裏山の中腹には石碑が祀られています。むかしから水の恵みを大切にしてきたんですね。
裏山にそびえ立つ空へとまっすぐに伸びる大木を見上げると、大自然が美しい湧水を生み出しているのだなあと実感します。山があり森があってこそ、豊かな水が湧く。地球に感謝して、自然を大切にしていかなければとあらためて思いました。
大滝湧水は、武淳川別名(たけぬかわわけのみこと)がこの地を訪れた際、湧き出でる清水に感動し「農業のもと、国民の生命、肇国の基礎」と称賛したのが始まりだと言われています。
大滝神社に隣接した「大滝湧水公園」には、売店や釣り堀もあります。
新型コロナウィルス対策のため営業時間を短縮しているので、利用の場合は下記へ問い合わせください。
そうそう、大滝湧水には、こんな言い伝えもあるんですよ。
「井戸水が濁ったとき、大滝湧水を注ぎ入れれば清められる」
それだけ清く美しい湧き水だということですね。
いかがですか、大滝湧水。
豊かに流れる大自然のひんやりとした恵みを、手のひらですくってみませんか。
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■大滝湧水(大滝湧水公園)
・住所: 山梨県北杜市小淵沢町上笹尾2734-2
■大滝湧水釣り堀(売店)4月~10月
・電話: 0551-36-3112
・営業時間(短縮版): 平日 9:00~12:00、土日祝日 9:00~15:00
・定休日: 火曜日
*併設する「レストラン大滝湧水」は、新型コロナウィルス対策ため休業中