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牛窓にはおいしいお店がたくさんありますが、私のお気に入りはホテル リマーニの"ザ・テラス"での地中海料理のランチです。シェフはギリシャ・ロドス島出身の有能な方です。
ホテルは泊まったことはありませんがジムやスパもあり、ゆったりとしたリゾートタイムを過ごせそうです。
以前、このホテルからヨットクルージングを楽しんだときは、茜色の夕陽と夕映えに輝く海と雲、そして島々のシルエットが浮かぶ幻想的なマジックアワーを楽しみました。
満席だったのでプールサイドの見えるエントランスホールでしばらく待ちます。ホテルのロビーは、天井が高く明るく開放的なインテリアです。
名前を呼ばれレストランに案内されます。インテリアは大理石の床にロイヤルブルーとホワイトを基調とした爽やかな空間です。
満席といっても使っていないテーブルもあったので、思った以上にゆったりとしていました。ソーシャルディスタンスは問題ありませんね。
レストランのエントラスには牛窓漁港で採れたばかりの魚介類が並んでいます。
すでに13時をまわり、空いているスペースもありましたが、新鮮な鯛やいわし、剣先イカ、舌平目が並んでいました。ここで食べたい魚を選び、希望の調理法で料理を作ってもらうこともできます。
最初にハーブのパンがやってきました。ハーブはローズマリーのような香りです。ルバーブのジャムをつけていただきます。
席はオープンキッチンのすぐ近で、テキパキと働くスタッフの姿もよく見えます。ギリシャ人やアジア系のスタッフが多くて驚きました。皆さん流暢な日本語を使い洗練された接客です。
クルーズ船の給仕陣みたい!(って乗ったことがないけど~。)
サマープラターランチ(2500円)がやってきました。盛りつけの美しさにうっとり~。ワンプレートに魚介類と肉料理がのってボリューミーです。
お肉はチキンピカタでカレー風味、添えてある野菜は空芯菜のソテーでした。
魚介類は、ニシ貝の芳香パン粉焼き、エイのグリル、ベイカのマリネと地野菜の新鮮サラダです。どの料理もオリーブオイルの芳醇な香りにハーブがよく効き、もう、おいしすぎます!
中でも一番気に入ったのが意外にもエイのグリル!
オーダーのときにエイと聞き、韓国料理の「ホンオフェ」を思い出しアンモニア臭がするのかな?と思っていましたがスッゴイ美味です!グリルしていてエイの軟骨がコリコリとして、香ばしくレモンをかけると爽やかです。
あまりにもおいしかったので一緒に行った友人にも「絶品だから食べてみて~」とひと口押しつけました。
ただ、お皿が小さいのでてんこ盛り状態です。(笑)お皿がこの2倍の大きさなら、ゆったりと優雅にナイフを入れることができ、見た目も髙見えするのに勿体ない。
友人がオーダーした「フィッシャーマンズランチ」(3000円)です。
エントランスに並んだ魚介類の中から剣先イカを選び、調理方法は炭火焼きでの登場です。アートのような盛りつけでよく見ると、2杯も出てきたのでビックリでした。こちらもひと口いただきましたが香ばしくておいしかったですよ。
デザートは5種類の中から選ぶのですが、もうお腹がいっぱいで胃に優しいものを訊ねたら、このレモンケーキをすすめてくれました。生クリームやムース、カスタード……それぞれの層にレモンが効き、酸味も微妙に違い大きさのわりにペロッと食べられちゃいました。
デザートは別腹と言いますものね~。
帰ってから知った話ですが、このホテルは多国籍のスタッフが常駐し、14ヵ国語対応とか!地方の小さなホテルなのに一流ホテル並みですね。
この日は偶然にも大潮で干潮になると、沖の「黒島」と「中ノ小島」など3つの島が砂州でつながるトンボロ現象が見られました。ガイドブックなどではヴィーナスロード」と呼んでいますが、古くは「天下の奇蹟 砂の浮橋」と呼ばれ牛窓八景のひとつです。
ホテルからも「砂の浮橋」へ上陸するクルーズ船が出向していましたよ。
帰りは向かいの蒲鉾屋さんでおみやげを買うのがおすすめです。お客さんが途切れることがないほどの人気で、いままで食べた蒲鉾のなかで1、2を争うほどのおいしさです。