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今回は、その滝のひとつ「蛇淵の滝」をご紹介します。
本来は、この遊歩道を上がって行くつもりでしたが突然のスコールのような雨に遭い。20分ほど車中で待機し、小雨になった頃、「また降るかも…」と、結局、滝近くの駐車場まで車で上がり歩き始める根性無しの私たちです。
落差20メートルから、数段に分かれて流れ落ちる滝は、迫力があり、風向きによっては飛沫を浴びるくらいです!
11月に訪れた時は、落水の起こす風が吹きつけ、とんでもない寒さでした。
上の滝を男(雄)滝、下の滝を女(雌)滝と呼び、男滝には底の知れない滝壷があります。
地元に伝わる巨人伝説「三穂太郎(さんぶたろう)」の母である大蛇がこの淵の主であったとされています。
周囲はうっそうとした樹木に覆われ、昼なお暗く、昔より淵に大蛇が住むといわれています。
苔むした岩や木々の緑が水面に映り神秘的な滝でした。さらにこの上には、30分ほど歩くと「追込み滝」「親滝」とありますが雲行きも怪しいのでここまでとしました。
~さんぶたろう伝説~
昔々、領主が菩提寺に向かう途中、女と出会い、やがて夫婦になり、太郎丸という名の男児をもうけます。
女は乳をやるときだけは産屋をのぞかぬよう約束させたが、我慢しきれなくなった男は、産屋を覗いてしまうも、そこにはとぐろを巻いて太郎に乳をやる大蛇が…。
正体を見られた女は姿を消し、残された太郎は泣くばかりでなにも口にしません。
領主は太郎を連れて山中をさまよい、やがて淵のほとりで大蛇に再会します。
大蛇は五色に光る珠を差し出し、淵の中へ消えていきました。大蛇が消えた淵は蛇淵と呼ばれるようになります。
その後、珠の霊力でぐんぐん成長し、雲も突き抜けるほどの巨人になった太郎は、仙術を自在に操り、三歩で京まで行き交い、奈義の地にいながら禁裏の護衛を勤めたので「三歩太郎」と呼ばれました。
この地方きっての勢力者になった太郎は豊田姫との間に七人の男児をもうけますが、一方で播州の佐用姫の元にも通っていました。ある時、豊田姫に嫉妬した佐用姫が草履に仕込んだ針で足の裏に傷を負った太郎は、それが元で死んでしまいます。
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