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少し前になりますが、旭川の「リスの家」(江丹別町春日)で過ごしたのち、同じく江丹別町にある、とはいっても広い江丹別町、リスの家とは反対側のエリアにあるカフェ&レストラン「Chirai」(チライ)へ行きました。
何人もの知人から話を聞き、行ってみたかった「Chirai」です。今回は、9月中旬のランチタイムのChiraiさんをご紹介します。
江丹別町春日地区を写真を撮りながら散策し、ふと時計を見ると、まだ「Chirai」のランチに間に合いそう!
実は春日地区から「Chirai」がある知来町中央までは、車で30分ほどかかるのです。
急遽、札幌直行を返上し、ChiraiのランチへGo!
途中、黄金色にそよぐ稲穂と広い空を眺めながら、しばしのドライブです。
そして、ランチタイムのラストオーダーに間に合いました!
心を弾ませ、さっそく中へ。
「お好きな席へどうぞ」とお店の方に促され、窓際のテーブル席とカウンター席、どちらにしようかと思ったところ、白樺のカウンターにひかれてカウンター席へ。
そこには、オーナーシェフが釣った「イトウ」の写真など、釣りにまつわり写真がずらりと並んでいます。
お店の名前も「チライ」。アイヌ語でイトウという意味だそう。
釣り師のオーナーシェフならではの店名です。
また、旭川界隈では釣りをする環境がとてもよく、それも江丹別町でお店を開いた理由のひとつだそうです。
そして写真の白樺製カウンター、江丹別の白樺だそう!
とても立派なシラカバに驚きました。
なぜなら、北海道では白樺の木はよく見かける木で、普段から見慣れているのですが、いつも見ているシラカバは、このような↑白樺(札幌市内で撮影)です。Chiraiさんのカウンターのシラカバは、よく見かけるシラカバの直径を比べると、3倍はありそう。幹の太さが全く違いことに驚きました。
道民ではありますが、これほど太い白樺の木をみたことがありません。Chiraiさんで、北海道の自然を感じた瞬間です。
そのほか店内のあちこちに配した白樺モチーフのスポットやイス、天然木がふんだんに使われており、店内どこを見てもナチュラルな雰囲気。
お店のロケーション効果とともに、こちらで座っていると、まるで森林浴をしているかのように落ち着きます。
さて、メニューを見ると…。
どうしても食べたい「青いチーズのキッシュ」(900円)。せっかくなので、いろいろ少しずつ食べたい!と欲張りな気持ちで、青いチーズのキッシュが入った「Etanbetu ワンプレートランチ」(2,000円)に決めました。
そうそうたる料理の面々。まるでプチコースです。
じゃがいものビシソワーズ、地元産野菜のピクルスとヤマベのフリット(ヤマメ)、地元野菜添えのチキン煮込み、シャリュキュトリー2種とバゲット。
そしてここでもプレートは白樺の幹。
これほど太い白樺の木は、北海道在住でもそうそう見たことはありません。
江丹別の山には、こんな立派な白樺があるんですね。
シャリュキュトリーは大好きなモルタデッラと「伊勢ファームの乳飲み豚のパテ・ド・カンパーニュ」。
味の深みがすごい!
車でなければ、断然、ワインを飲むところです。
そして、もしランチタイムに間に合わなければテイクアウトしたかった「青いチーズのキッシュ」。
ミルクの味をじっくり味わえる、チーズ好きにはたまらない味です。
こちらが人気の「青いチーズ」(伊勢ファーム)です。
Chiraiさんでも購入できます。
そしてこちらがChiraiさんからほど近い「青いチーズ」などを作っている「伊勢ファーム」敷地内の「カウ&カーフ」。
ソフトクリームもいただけます。
こちらは単品メニューの「シャリュキュトリー盛り合わせ」(1,300円)1人前です。
パテ・ド・カンパーニュなどをはじめ、生ハムや「伊勢ファームの乳飲み豚のBBQ風」など。
ますますワインを飲みたくなるおいしさなので、これは次回、ますますディナーをいただきたくなりました。
食後は「Chiraiブレンドコーヒー」(500円)で締めました。
シャリュキュトリーの後にも合うコーヒーは、札幌のロースター「侍珈琲」が焙煎したオリジナルブレンドです。
コーヒーで締めたつもりが、つい、ポップに書かれた魅惑的なメニューをあきらめきれず、再度のシメドリンクをいただきました。
夏向けの数量限定メニュー「自家製レモネード ローズマリー入り」(400円)。
レモネードとローズマリーがこれほど合うとは知りませんでした。
もちろん、プロが作る絶妙なバランスだからこそのおいしさですが、ハーブの効き目も加わり、爽快感が格別です。
口にするものすべてが味わい深く、シャリュキュトリーはもちろんですが、野菜の味の濃さにも改めて驚いたChiraiさん。そして、料理のおいしさとともに、自然の木を多用したお店に改めて自然の木のぬくもりを感じました。
宿泊施設がある旭川市中心部からは少し離れており、現状はディナーをお酒とともにいただくチャンスがなかなかないのですが、次回はぜひディナーを楽しみたい!と思わずにはいられません。
写真↑は、「Chirai」での美味しい体験を思い返しながら眺めた「江丹別峠」からの風景です。
山並みと平野部の黄金色の稲穂のコントラストが印象的です。
この時期は、まだ夏の名残がいっぱいの初秋風景でしたが、紅葉シーズンにもぜひ見てみたい風景でした。
ちなみに写真の奥に見える大雪山系は、今はすでに冠雪があるそうです。