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さて、今回紹介する奈義町は「なぎビカリアミュージアム」です。
ビカリアとは円錐状の殻に太いトゲを持つ巻き貝のことです。
館内の展示ホールで、今から約1600万年前の奈義町は海辺だったということを知りました。現在は県内でも高い那岐山を背後に控える山間部にあるだけに子供たちもびっくり!
その証拠に、このあたりはビカリアを中心に動物や植物の化石が多数見つかっていまます。この博物館は発掘された化石を保護、展示し、化石と親しむ施設としてオープンしたそうです。
館内は、1600万年前のマングローブの生い茂った奈義の海(?)化石の地層の保護展示など興味深い展示が満載でした。
なかでも、いちばん夢中になったのが実際の岩石の中から化石を探す「化石の発掘体験」です。
ミュージアムでの紹介ビデオを必ず見て、200円の追加料金で体験することができます。
炎天下のなか、大人も子供も夢中になって探します。
小さなビカリアは見つけやすいのですが、大きな物となるとなかなかありません。
変わった化石を見つけるたびに子供たちは歓声を上げ自慢します。
「恐竜の化石とか、ね~かなぁ?」
「岡山には恐竜はおらんかったで(いなかったよ)」
黙々と掘っていたMちゃんの自慢は手のひらほどの大きさがあるヤマトビカリアでした。太いトゲもちゃんと残っていますね(写真は合成しています)。
発掘した化石は学芸員の先生のところへ持って行きます。
化石が印刷されたパネルの上に採れた化石を置いて、それぞれの化石の解説を聞きます。
この解説が興味深くておもしろいんですよ。
こんな化石が採れました。
採った化石は持ち帰りができるという太っ腹。
解説を聞きながらメモをした子が「夏休みの自由研究にするんだ」とカバンの中にしまっていました。
■なぎビカリアミュージアム
・住所: 〒708-1312 勝田郡奈義町柿1875
・問い合わせ: 0868-36-3977(なぎビカリアミュージアム)
・開館時間: 9:00〜17:00(入館は16:30まで)
・休館日: 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日、年末年始
・入館料: 一般(高校生以上) 300円、中学生・小学生 150円、小学生未満 無料
※75歳以上、障がい者(本人様のみ)無料(証明できるもののご提示)
・発掘体験: 200円(入館料別途・紹介ビデオ観覧必須)※奈義町現代美術館との割引共通券有り
・駐車場: 50台
・アクセス: 中国自動車道美作ICから20分