• Facebook でシェア
  • X でシェア
  • LINE でシェア

フランス本土54の県で夜間外出禁止、例外的外出時の対応と新型コロナ最新まとめ【21時〜6時】

守隨 亨延

守隨 亨延

フランス特派員

更新日
2020年10月24日
公開日
2020年10月24日
AD

フランスのマクロン大統領は、2020年10月17日(土)午前0時から国内9都市において、夜21時から翌朝6時までの外出禁止を実施すると発表しました。ここ最近、フランス国内で顕著になってきた、新型コロナの第二波に対応するための措置です。

夜間外出禁止令が適用される場所

10月17日から夜間外出禁止が実施されたのは以下の9都市圏です。

– パリおよびイル・ド・フランス

– リール

– リヨン

– グルノーブル

– モンペリエ

– ルーアン

– マルセイユおよびエクス・アン・プロヴァンス

– トゥールーズ

– サンテ・ティエンヌ

10月22日のカステックス首相の発表により、新たに38ヵ所の県が加わり、2020年10月24日(土)午前0時から合わせて54県と海外1県が対象になりました(カッコ内は県番号)。

– アン(01)

– オート・ザルプ(05)

– アルプ・マリティム(06)

– アルデージュ(07)

– アルデンヌ(8)

– アリエージュ(09)

– オーブ(10)

– アベイロン(12)

– ブーシュ・デュ・ローヌ(13)

– カルバドス(14)

– コート・ドール(21)

– ドローム(26)

– ガル(30)

– オート・ガロンヌ(31)

– エロー(34)

– イル・エ・ビレーヌ(35)

– アンドル・エ・ロワール(37)

– イゼール(38)

– ジュラ (39)

– ロワール(42)

– オート・ロワール(43)

– ロワレ(45)

– ロゼール(48)

– メーヌ・エ・ロワール(49)

– マルヌ(51)

– ムルト・エ・モーゼル(54)

– ノール(59)

– オワーズ(60)

– パ・ド・カレー(62)

– ピュイ・ド・ドーム(63)

– ピレネー・アトランティック(64)

– オート・ピレネー(65)

– ピレネー・オリアンタル(66)

– バ・ラン(67)

– ローヌ(69)

– ソーヌ・エ・ロワール(71)

– サヴォワ(73)

– オート・サヴォワ(74)

– パリ(75)

– セーヌ・マリティム(76)

– セーヌ・エ・マルヌ(77)

– イヴリーヌ(78)

– タルン(81)

– タルン・エ・ガロンヌ(82)

– ヴァール(83)

– ヴォークリューズ(84)

– オート・ヴィエンヌ(87)

– エソンヌ(91)

– オー・ド・セーヌ(92)

– セーヌ・サン・ドニ(93)

– ヴァル・ド・マルヌ(94)

– ヴァル・ドワーズ (95)

– コルス・デュ・シュド(2A)

– オート・コルス(2B)

– 仏領ポリネシア(collectivite outre-mer)

これら地域では夜21時から翌6時まで、外出が禁止になります。

特例外出証明書の適用範囲と書き方

▲特例外出証明書(左)と仕事が理由の場合の証明書(右)

夜間外出禁止時に例外的に外出が許されるケースは、特例外出証明書に記載された項目です。

外出する場合は、フランス政府ウェブサイトからダウンロードできるフォーマットを、スマホ(デジタル版)か書面(仏語PDF同DOCX同TXT同FALC英語DOCX)で携行し、求められた際に提示します。仕事を理由とする場合は、職場からの証明(仏語PDF同DOCX同TXT)も必要です。

【特例外出証明書の記入方法】

Mme / M. :(アルファベットで氏名を記入)

Né(e) le:(生年月日を「日/月/年」の順で記入 例:17/10/2020)

Demeurant:現住所

次の理由に関連した移動であることを証明する(該当するケースを1ヵ所チェック:日本語訳は原文順)

– 仕事、教育または職業訓練のための自宅と職場間の移動

– 遠隔からは行えず延期できない診療・治療、長期的疾患患者の診察・治療、薬の購入

– 家族のやむを得ない理由、または脆弱な人、子供の世話をするため

– 障害者と付き添いの人の移動

– 司法・行政による召集

– 行政当局の要請を受けて行う公益活動への参加

– 長距離移動に関連した移動(例えば、列車やフライトを予約している場合)

– ペットを散歩させるための家から1km以内の短い移動

Fait à: この書面を署名した場所(Parisなど)

Le: 外出日と出発時間(2020年10月17日21:30なら「17/10/2020 à 21h30」)

Signature:自分の署名(アルファベットでも漢字でも署名であれば可)

違反には€135、2回目の違反は€200、4回目以降の違反は€3750の罰金および6ヵ月以下の禁固が科されます。夜間外出禁止令が適用地域では、毎晩1万2000人の警察官と憲兵が動員されます。

上記都市では、レストラン、バー、商店、劇場は、21時に閉まります。ただし、医療関係施設、宅配サービスを提供しているレストラン、夜間対応が必要とされる施設(警察署など)は例外です。

今回、夜間外出禁止が適用される都市圏に限らず、以下の項目は全国的な措置となります。

– 大人数を収容する施設でのパーティや結婚式等の禁止

– レストランにおける6人ルールの適用および来店した顧客の連絡先の聴取

– 劇場や映画館では1席おきの着席

– 商業施設においてひとりあたり4平方メートルの距離を保つ

10月後半から11月頭にかけてある万聖節の休暇における移動制限はありません。公共交通機関は、医療関係者の移動などのため、夜間外出制限中も運行されます。

夜間外出禁止時に例外的に外出が許されるケースは、以下の特例外出証明書に記載された項目です。

新型コロナ対策用アプリ「TousAntiCovid」のダウンロード

▲「TousAntiCovid」の画面

新型コロナ対策として、以前から配布されていたスマホ上のアプリ「StopCovid」をアップデートした「TousAntiCovid」の提供が開始されています(ダウンロードはiOSAndroid)。

TousAntiCovidの使い方は、ダウンロードして起動させたままにしておくのみで使えます。公共の場所でアプリ保有者同士に接触があった場合、もし一方が検査で陽性結果を受けていると、もう一方に直ちにコロナウイルス感染者と接触したことの通知を行います。同アプリ上で受領するメッセージにより、検査の優先レーンにアクセスが可能です。

感染者数、R値(基本再生産数)、病床占有率などの情報も掲載されています。

トップへ戻る

TOP