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ロックダウン中のパリと日本の移動について〜その1

HIROMI

HIROMI

東京特派員

更新日
2020年11月2日
公開日
2020年11月2日
AD

Bonjour こんにちは!

今回、図らずもロックダウン中のパリから一時日本へ帰国することになったので、その移動方法と注意点について順を追って掲載します。

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まず、今回のロックダウンについて

2020年10月30日0時からフランス全土において外出制限令が敷かれています。

前回3月~4月との違いは、大都市だけでなくフランス全土で感染が警戒水準まで拡大していることです。

夏を過ぎた頃、特に2020年10月の感染者数の増加には目を見張るものがありました。

(1日あたりの感染者報告数一例:2020年3月30日4376人、2020年11月1日4万5570人)

フランスには秋休み Toussant のバカンスがあり、これは日本で言うお盆のようなもの。

家族で集まってお墓参りに行くのです。これのために全国的な人の移動がありました。

2週間で感染者が倍増するなど、感染拡大が急速に進み、このまま感染拡大が続けば11月中旬には医療体制に限界が生じることが危ぶまれています。

注)ただし、国により検査の感度数、検査数、検査方法そのものが違いますので、発表されている数だけを比べることは非常に危険です。

3月の外出制限との違いは、

1. 学校は閉鎖されない

2. 現場に赴かねばならない仕事には行くことができる

3. 高齢者施設(EHPADおよびmaisons de retraite)の訪問は可能であること。

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前回との生活においての類似点は

・3月に導入した外出制限と同様に、証明書を持参の上で、仕事に行くこと、医療機関にかかること、介助・介護に出向くこと、買い物および近所での散歩は可能。

・家族以外の私的な集まり、公共の場での集会は禁止。

・必需品を扱う商店以外は閉鎖される。

・多くの人を収容する施設、特にレストランおよびバーは閉鎖される。

仕事について

・在宅勤務が義務となりました。

どうしても現場に赴かねばならない職業のみ、出勤を許されています(技術者、建築家など)。

・行政窓口は開かれ、工場、農業、公共事業は開かれています。

これにあたり、政府の経済的支援は前回の外出制限時より強化されたものとなり、月額給付を行います。

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教育機関について

強化された予防措置を取りつつ、保育園、小・中・高校は児童・生徒の受け入れを続けるため、児童の送り迎えも可能です。

大学などの高等教育機関はですでに今新学期(2020年9月から)は学籍番号の奇数偶数で出席者を半数にする措置が取られていましたが、オンラインでの授業となります。

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国境について

欧州域内の国境は開いたままですが、欧州域外との国境は例外を除いて閉鎖を維持されます。

ただし、仏国内に滞在許可証を所有する方、仏国人は欧州域外から帰国することができます。

なお、すべての入国者は、72時間以内のPCR検査陰性証明の提示が求められます。

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パリから日本への直行便はこちら

パリ、シャルル・ドゴール空港から羽田空港 JAL、ANAともに週に4便

パリ、シャルル・ドゴール空港から成田空港 エールフランス運行

パリ、シャルル・ドゴール空港から関西国際空港 エールフランスより週に2便木曜日と土曜日運行

注)2020年11月1日現在

公式ウェブサイトはこちら

*JAL

*AIR FRANCE(英語)

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フランスから日本へ入国する際には

・新型コロナウイルスの検査を受けること

・検査結果が出るまで、原則、空港内のスペースまたは検疫所が指定した施設などで待機することが求められます。

日本への入国にあたっての注意点は以下のとおりとなります(厚生労働省公式ウェブサイトより情報を掲載しています)。

フランスのみならず、すべての国・地域から入国されるすべての方には、入国の前後で以下の対応が求められます。

1、検疫所長が指定する場所(自宅など)で入国(検体採取日)の次の日から起算して14 日間待機する滞在場所を確保すること

つまり、自宅、社宅、親戚の家、友人の家、マンスリーマンション、ご自身で予約したホテルなどが対象になります。

(宿舎などのトイレやお風呂など、複数の人が共同で使用する場所がある施設は対象外)

2、到着する空港等から、その滞在場所まで公共通機関を使用せずに移動する手段を確保すること

自家用車、レンタカー等は自身で確保する必要があります。

電車、バス、タクシー、航空機(国内線)、旅客船などの公共交通機関を使わないことが求められています。

万が一移動手段が用意できていない場合、自身で空港周辺の宿泊施設等を確保して、そこで待機する必要があります。

*厚生労働省紹介、基準を満たすハイヤー会社またはハイヤーを調達できる旅行会社一覧こちら↓

ハイヤーなどを利用される場合は少なくとも前日までに予約の完了が必要です。

3、入国後に待機する滞在場所と、空港等から移動する手段を検疫所に登録すること

さらに、

「新型コロナウイルス接触確認アプリ(略称を「COCOA」と言います)」を入国時に、スマートフォンへのダウンロードが求められます。

**COCOAのインストールはこちらから↓**

(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/cocoa_00138.html)

万が一入国後に感染が確認された場合、保健所等に対して行動歴の正確な説明を行えるよう、スマートフォンの地図情報アプリを活用した位置情報保存をされておくことが推奨されています。

次回は実際にパリの自宅から日本帰着まで順を追って詳しく解説します。

皆様どうぞご自愛くださいませ。

それではまたà bientôt!

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