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ハワイでは、観光再開への小さな第一歩となる新プログラム(出発72時間前に指定機関における政府承認コロナ検査で陰性結果が出れば14日間の自己隔離を回避)が2020年10月15日から始まりました。新型コロナウイルスは、まだまだ猛威をふるっていますが、次回のハワイ旅行の際にぜひ訪れていただきたいおすすめのスポットやハワイの現状などを紹介していきたいと思っています。
【ハワイ州観光局】
新型コロナウイルス感染症に関する情報: https://www.allhawaii.jp/covid19/
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1800年代に始まった日本からの移民は、生活様式や食事などさまざまな日本文化をハワイに持ち込みました。例えば、ハワイでは醤油はソイソースではなくショウユで通じます。ほかにも「おかず屋」という形態の店があります。おかず屋は和食のデリカテッセンで、ショーケースの中の数々の「おかず」から好きな物を選びます。今回はハワイ島とオアフ島のおかず屋3軒、そして名シェフによるおかず屋スタイルのお弁当を紹介します。
ハワイ島ヒロの老舗 Kawamoto Store(カワモトストア)
1947年創業のカワモトストアはヒロ空港から車で10分ほど、ヒロの町からも5分ほどの場所にあります。昔ながらの木造の建物の前にはいつも人が並んでいるので見逃すことはありません。
もともとは近くの農園の新鮮な野菜や食料品を販売していたのですが、大手スーパーのヒロ進出にともない、古きよきサトウキビ農園時代のおかず屋へとシフトしていきました。
レトロな内装の店内には招き猫が飾ってあったり、網戸のついた引き戸のショーケースがあったりと、昭和初期を彷彿させます。
この店の一番人気は、海老の天ぷらです。日本の海老天と違って、海老を開いてたっぷりと衣をつけて揚げています。プリプリとした海老にサクサクとした衣で、ローカルの人はひとりで3尾とか5尾とか、大量に買っていきます。ヒロの漁港が近いせいか、アヒ(マグロ)やマヒマヒ(シイラ)のカツも人気です。
Kawamoto Store(カワモトストア)
・住所: 784 Kilauea Avenue, Hilo, HI 96720 USA
・電話番号: (808) 935-8209
ハワイ大学近くのおかず屋 Fukuya Delicatessen(福屋デリカテッセン)
小さい頃から通っているというローカルの人も多い福屋デリカテッセンは、ハワイ大学とワイキキの間のモイリイリという昔から日系人が多く住む地域にあります。大学に近いせいか、さまざまな人種の人が普通に和食のお弁当を買っていくのが人種のるつぼと言われるハワイらしい光景です。
おかず屋では、まず最初に炭水化物を選ぶのですが、ここの人気はシソムスビ(ゆかりをまぶしたおにぎり)とコーンスシ(いなり寿司)です。そのほかには、チャイニーズスタイルの焼きそばなどもあります。
次は、おかず選びです。定番のチキンの唐揚げや煮しめのほかにも、醤油チキンや麻婆豆腐、そしてなますやポケなどもあります。ショーケースを見ていると、あれもこれも食べたくなりますが、持ち帰り用のボックスに入るのはだいたい5〜6品ほどなので注意が必要です。
店の奥のショーケースには、アーモンドクッキーやモチ(求肥)そしてマンジュウなどのデザートが並んでいます。
Fukuya Delicatessen(福屋デリカテッセン)
・住所: 2710 S. King Street, Honolulu, HI 96826 USA
・電話番号: (808) 946-2073
・URL: https://fukuyadeli.com
知らなかったらもぐり? Gulick Delicatessen(グリックデリカテッセン)
ローカルの友人に「ハワイのおかず屋の代表格と言えば?」と尋ねると、必ず名前があがるのがカリヒにあるグリックデリカテッセンです。住宅街にある店は、近所に住む人がスリッパを履いて徒歩で来るような近隣密着型のおかず屋。ローカルで知らない人はいないようです。
ここの名物はツナと沢庵の太巻き。ごぼうやチキンを昆布で巻いた巨大昆布巻も人気です。メニューにはルンピア(フィリピン風春巻き)やスペアリブなどもあり、多彩なメニュー展開になっています。代表料理を集めたセットメニュー弁当やミニ弁当、午前10時までなら朝食セットもあります。
どのおかずもかなりの量がありますので注文時には注意してください。5品ほど頼むと、普通の人ならだいたい2食分の量になります。
Gulick Delicatessen(グリックデリカテッセン)
・住所: 1512 Gulick Avenue, Honolulu, HI 96819 USA
・電話番号: (808) 847-1461
いまをときめくシェフがおかず屋弁当を作ったら Miro Kaimuki(ミロ・カイムキ)
チャイナタウンの名店「Senia(セニア)」のオーナーシェフのクリス・カジオカが、2020年6月に待望の新レストラン「Miro Kaimuki(ミロ・カイムキ)」をオープンしました。パンデミックということで、なかなか通常のレストラン営業ができない状態ですが、テイクアウト用のおかず屋風弁当は人気を博し、連日売り切れとなっています。
料理界のアカデミー賞とも謳われるジェイムス・ビアード賞の2020年度ベストシェフ候補のクリスが作るお弁当は、彼が幼い頃から慣れ親しんだおかず屋の基本を踏襲しながらも、クリス流にアレンジしています。内容も毎週少しずつ変えていますが、だいたい10品ほどのおかずにご飯とデザートと満足度はかなり高いです。
このおかず屋弁当は、もしかしたらいまだけの限定かもしれませんが、テイクアウト用のお弁当をこんなすてきに作ってしまうシェフ・クリスが展開する「Miro Kaimuki(ミロ・カイムキ)」は、これからもますます目が離せないレストランです。
Miro Kaimuki(ミロ・カイムキ)
・住所: 3446 Wialae Avenue, Honolulu, HI 96816 USA
・電話番号: (808) 379-0124
・URL: http://mirokaimuki.com