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《常寂光寺》
2020年11月8日の嵯峨・常寂光寺(じょうじゃっこうじ)です。
入口にはコロナ対策の感染防止の張り紙があります。
紅葉シーズンを迎えた京都は観光客が戻ってきました。
参道に入りました。
嵐山・嵯峨野エリアは「京都の紅葉の名所」ですが、その中でも、ここ常寂光寺のモミジの美しさは、格別です。
嵯峨野エリアの見頃予想は、毎年11月中旬~下旬ですが、2020年も日一日と順調に色づいてきています。
常寂光寺が建つところは、『百人一首』で知られる小倉山の中腹にあります。
もとは藤原定家の山荘「時雨亭」があったと伝えられ、16世紀末に日禛(にっしん)がこの地に隠棲したことにはじまります。
本圀寺から移築された山門の仁王門は南北朝時代のもので、風情あるたたずまいは定家の和歌の世界を思わせます。
参拝順路は、ここから仁王門から本堂そして多宝塔へと、上へ上へ登っていきます。
仁王門をくぐると、急な石段が迎えてくれます。
石段の両側は緑美しい苔の世界が広がっています。
楓に覆われた石段を上がると、伏見城の客殿を移築した本堂です。
常寂光寺は小倉山の中腹に建つ寺院ですので、陽の当らないところは青もみじが多いですが、陽が多く当たるところの木々は紅葉が進んでいます。
「結びおきし秋の嵯峨野の庵より床は草葉の露になれつつ」 定家
「吹きはらふもみぢの上の霧はれて嶺たしかなる嵐山かな」 定家
境内を巡って多宝塔のところまできました。
常寂光寺の多宝塔は、(重要文化財、江戸時代初期 元和6年 1620年建立、桧皮葺、高さ12.27m)です。
ここからは見晴らしがよくて、京都市内が見えます。
多宝塔と萩。
銀杏も色づいてきました。
《写真スポットがいっぱい!》
紅葉の常寂光寺では、多くの撮影スポットに出合えます。
それは、参道から山門、仁王門、本堂、竹林、多宝塔の景色。
そして、青もみじから色づいたもみじ、竹林に萩や銀杏。
苔に舞い落ちたもみじなどなど……。
また、高低差のある境内では、景色を見上げたり見下ろしたりしながら、深まり行く秋を感じられます。
【常寂光寺】
・住所: 京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3
・電話: 075-861-0435
・拝観時間: 9:00~16:30
・拝観料: 500円
・アクセス:
〇JR
京都駅(JR嵯峨野山陰線)→(約15分) JR嵯峨嵐山駅下車、徒歩15分
〇阪急
桂(阪急嵐山線)→(約7分)→ 阪急嵐山駅下車、徒歩30分
〇京福電鉄
四条大宮(京福電気鉄道嵐山本線)→嵐山駅下車、徒歩20分
※常寂光寺近くになると案内板がたくさん出ていますので、 それに従って歩くと便利です。
〇車
無料駐車場が数台分ありますが、ここに着くまでの道幅がとても狭く立ち往生している車をよく見かけます。
これからの紅葉の時期には、車でのアクセスはおすすめできません。