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今年2021年はコロナ禍で初詣は、節分までのうちに"分散もうで"と言われていますね。
私は喪中で行けませんでしたが、丑年には必ずお参りをしたい田倉牛神社(たくらうしかみしゃ)という神社があります。
昨年撮った写真で田倉牛神社の初大祭の様子を案内します。
1月5日の田倉牛神社の大祭は県下でも有名な奇祭のひとつです。
参拝作法は、ちょっと変わっていて参道で売られている備前焼の牛の置物1体を買います。
願い事によって牛の色も変わるみたいです。
境内に入ると牛の像の周りにも小さな牛がいっぱい!
この小さな牛が奉納されたものです。
間違えてここから1体持って行っちゃあいけませんよ~。
すぐ横の階段を歩いて登ります。
この神社には拝殿も本殿もなく、柵で囲まれた結界内には、うず高く積み上げられた備前焼の牛で神座ができあがっていました。
積み上げられた牛の置物は、なんと30万体もあるといわれています。
ここに買った1体を奉納します。
皆さん、真剣に結界内の牛たちを凝視していますね~。
なぜなら、牛を奉納したら、結界内の1体と交換して持ち帰るためです。
「あれが渋くていい感じ」
「こっちのほうが賢そうな顔」とか言いながら手を伸ばします。
祈願成就したら、翌年に持ち帰った1体と新たな1体を購入し「倍返し」する習わしがあります。
こうして結界内の牛さんたちがどんどんと増殖していくわけです。
祠の周りにも牛さん。
もともとは江戸中期、当時の農作業を支えた牛、馬の健康を祈願する農村信仰の神社だったそうですがいまは家内安全、五穀豊穣、商売繁盛などのお願いを聞いてくれるそうです。
なかなかの盛況ぶりですね。
昨年、この神社にやってきたのは今年の年賀状に使えそうな写真を撮るためでしたが同じことを考えている人が多いのか、人気のある景色は順番待ちがあるほどでした。
昨年の大祭は、この小さな神社に1万人もの人が訪れたとか!
今年も5日、初大祭は行われ多くの参拝者が新型コロナウイルスの収束や家内安全などを祈り、備前焼の牛の置物を奉納したと報道されていました。
■田倉牛神社
・住所: 〒709-0222 岡山県備前市吉永町福満
・電話番号: 0869-84-2998(天牛舎)
・URL: 備前観光協会
・アクセス: (車)山陽自動車道備前ICから約10分/(公共)JR吉永駅から徒歩約20分