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2020年11月も29日になり京都の紅葉も見頃のところが少なくなり、落葉や色褪せ始めのところが増え峠を越えつつあります。
今日の記事は、12月6日まで行われている「金戒光明寺・ライトアップ」の様子です。
《京都守護職・会津藩一千名の本陣》
金戒光明寺と言えば、幕末の時代が浮かんできます。
江戸時代末期の文久2(1862)年。幕末の京都は、尊皇攘夷の風の中、長州藩や土佐藩などの過激浪士が天誅と称して、過激な行為を繰り返していました。
見かねた江戸幕府は、従来の京都所司代と京都町奉行に加え、新たに京都守護職を置きました。
役職には 会津藩主 松平容保(かたもり)が任命致され約千名の藩士を率いて、上洛し本陣としたのが金戒光明寺でした。
金戒光明寺が、京都守護職本陣とされた理由としては
1. 城構えであること
2. 要所に近い(御所 各藩邸など)
3. 千名の軍隊が駐屯できる……いうことから選ばれたようです。
この時に会津藩のお抱えとして新撰組も誕生しています。
ライトアップでは、文化財が安置されている御影堂から入場して、国内最大級の幢幡(どうばん)や吉備観音(重要文化財)、運慶作と伝わる文殊菩薩などが拝観できます。
また、大方丈では仕掛けのある「虎の襖絵」や今回特別展示の伊藤若冲筆「群鶏図押絵貼屏風や法然上人ゆかりの寺宝も拝観できます。
そして「紫雲の庭」では、池の水面に映る景色が美しいです。
紅葉は峠を越え散り始めの感じですが、金戒光明寺の寺宝に出合えるすばらしいライトアップになっています。
【金戒光明寺特別夜間拝観ライトアップ】
・拝観期間: 2020年11月13日(金)~12月6日(日)
・拝観時間: 17:30~20:30(最終入場 20:00)
・拝観料金: 大人 1000円、小学生 500円(幼児は無料)、団体(20名様以上)800円