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フランスはワインの国。
ワインの歴史は深く、紀元前にも遡ります。
ボルドー、アルザス、シャンパーニュ、・・・地方によってその種類も膨大。
フランス人にとってワインは絶対に欠かせない文化のひとつです。
ワインには、「Vin Blanc(白ワイン)」 「Vin Rouge(赤ワイン)」 「Vin Rose(ロゼ)」そして「champagne (シャンパン)」があります。
それらの見分けかたは、ボトルの形に顕著に現れています。ボルドーは数種類の葡萄を組み合わせて造られるため澱があり、ボトルの形はいかり肩と呼ばれる形になっています。一方、ブルゴーニュは単一の葡萄しか使わないために澱はありません。なで肩のようなシュッとした形。
比べると一目瞭然です。
ラベルに書かれていることからもわかることがたくさんあります。
①年
何年に作られたか書いてあります。Millésime とはヴィンテージということ。一緒に年が書いてあります。つまり、毎年は作っていないちょっと貴重なワインということです。
ワインは寝かせて飲むとよく言いますが、多くのフランス人宅にはカーブという地下倉庫やワインセラーがあるためそれが可能。一定の温度に保つことが難しい場合、1年以内に飲むことを想定して購入されることをお勧めします。
②地名
Bourgogne ブルゴーニュやAlsaceアルザス、Bordeaux ボルドーなどは地方名。地方によってワインの作り方が異なり、味も違いますのでどんなワインを飲みたいのか、まず選びましょう。
③ワイナリー
地方によってそのワインの作り手、ワイナリーの呼び方も変化します。
ブルゴーニュでは、ワイナリーをdomainドメイン、所有者といいます。ひとつの種類のぶどうでワインを作ることで知られています。Cépages ぶどうの種類はピノ・ノワール、シャルドネを使います。
14世紀に区画整備されたぶどう畑、クリマ Climatは2018年に世界遺産として登録されました。区画ごとにワインの格付けが違います。
敷地も規模も小さいため、生産量は多くありません。有名なロマネコンティのグランクリュのクリマはたった1.77ヘクタールしかありません。
一方、ボルドーはchâteauシャトー、城と呼びます。
お城のように大きな邸宅が醸造所であったことからそう呼ばれるようになったのだそう。
何種類かのぶどうを組み合わせたワインです。香水のように複雑な香り、などアロマティックと表現されることが多いです。
どちらも自分の畑でワイン造りを行っている生産者です。
④料理との組み合わせ
スーパーなどで売っているワインにはどの料理に合うか、指南されていることもあります。
今晩のワインは何にしようかな、という時よく私はここを見ます。
Dégustation 味わいは、チェリーのような香り、しなやかで心地よい、力強いタンニン
Température de dégustation 温度は14度から18度で飲むのが良いと書かれています。
Conservation 保管についての説明です。今すぐ飲むか、4年以内なら寝かせて飲むこともできます。その際は光を避け温度変化のないところで横に寝かせて保管するのが望ましい、と書かれています。
ソムリエさんは料理に合うワインを選ぶプロフェッショナルのことを指します。レストランなどで提供される際にはどんなワインがいいか、お願いすることができますよ。
ただ、金額の高いワインが美味しいわけではなく、好みは人それぞれ。好きなようにワインを楽しむのがいちばん大切です。
秋、スーパーや百貨店、ワインショップではワインのセールがなされます。例年11月にはサロンドヴァンも開かれています(2020年は新型コロナウイルスの影響により中止)。
そしてクリスマスに欠かせないため、12月に入るとどこもワイン特設売り場が増設されていて選び放題!この時期にいらっしゃる際はぜひワイン売り場を覗いてみてくださいね。
次回はブルゴーニュワインのワイナリー訪問についてご紹介します!
それではまた、à bientôt!