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Suet Mae!(シュマイ!こんにちは!)
12月に入り、ウェールズの町や村もすっかりクリスマスムード一色です。
そして、2020年も職場に「クリスマス・ジャンパー・デイ(Christmas Jumper Day)」の案内が掲示されました。
▲ 「クリスマス・ジャンパー・デイ」のポスター
「クリスマス・ジャンパー」とはクリスマスをモチーフにデザインされたセーターのことでサンタクロースやトナカイ、ペンギンやクリスマスツリー、雪だるまなど、色鮮やかな大きい絵柄が派手に編み込まれたものが定番です。
▲ 子供っぽいデザインがクリスマスジャンパーの基本
昔は祖母や母親が孫や子供にクリスマスプレゼントとして、手編みのものを贈ったそうですが、あまりおしゃれとはいえないデザインのため、いつのまにか「もらって困るプレゼント」のひとつに挙げられるようになったのだとか……。
イギリスの大ヒット映画『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001年)でも主人公のブリジット(レネー・ゼルウィガー)が帰省先のクリスマスパーティでのちに恋人となる弁護士のマーク・ダーシー(コリン・ファース)と出会った際、彼が母親から贈られた赤鼻のトナカイのセーターを着ていたので幻滅してしまうシーンがありましたが、実はこのマーク・ダーシーの「ダサかわいい」着こなし?がイギリスのクリスマス・ジャンパー人気に火をつけたともいわれています。
そして、2012年に慈善団体「セーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)」が「みんなでクリスマス・ジャンパーを着て、支援を必要とする子供たちのために募金しよう!」とチャリティーイベント「クリスマス・ジャンパー・デー」を主催。
以降、毎年12月の第2または第3金曜日に設定され、2020年は12月11日に行われます。
参加方法はいたってシンプル。お気に入りのクリスマスジャンパーを着て、募金するだけ。
普段は着るのが恥ずかしいクリスマスジャンパーも慈善事業のためならと張り切って参加するのはさすがチャリティー精神を愛するイギリス国民。
職場や学校によっては「クリスマスジャンパーコンテスト」などもあって、自慢の?クリスマスジャンパーで「ダサかわいさ」を競い合うそうです。
また、最近ではH&MやZARAなどのカジュアルブランドだけでなく、DAKSのような高級ブランドでも売上げの一部が寄付されるという超高級クリスマスジャンパーを販売していて、おしゃれなものになりつつある?のかもしれません(笑)
▲ カジュアルブランド「M&Co」のクリスマスジャンパー
「そんなのどこで売ってるの?」「なぜ、それを選んじゃったかな?」と思わず聞いてみたくなるような超クリスマスなセーターを着た人も少なくないので見ているだけでも十分楽しめますが、せっかくなら、一緒にお気に入りの「ダサかわいい」セーターを着て、募金し、チャリティーイベントとクリスマス気分を満喫したいと思います。