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第1回目のロックダウンが終わり、嬉々として友人と一緒にホノルルのチャイナタウンに食事に行ったのは、確か2020年の夏の頃でした。
ホテルストリート沿いにあったピッツァの名店「ブリック・ファイヤー・タバーン」の扉に板が打ちつけられているのを見て、「ここも新型コロナウイルスの影響で閉店になったんだなぁ」と、とても残念に思っていました。
が、なんとその「ブリック・ファイヤー・タバーン」が、カイムキに新店をオープン!したと聞いて、さっそく行ってきました。
ホノルルのグルメタウン
ワイキキから車で10分ほどのカイムキは、昔ながらの住宅街です。カイムキの中心となるワイアラエ・アヴェニューには、近所の人がスリッパを履いて行けるようなカジュアルながらも、味よし! 値段よし! ボリュームよし!と3拍子揃ったレストランが並んでいます。そのちょうど中心あたりの9thアヴェニューと10thアヴェニューの間に「ブリック・ファイヤー・タバーン」がオープンしました。
店内はシンプルでスタイリッシュ
打ちっぱなしのコンクリート床に黒をアクセントにした内装で、シンプルながらもとてもスタイリッシュです。
バーも併設されているので、食事前にアペロールやカンパリといったイタリアで人気の食前酒を楽しみたいですね。
ナポリのピッツァ窯もそのまま
チャイナタウン店にあったピッツァ窯もありました! この窯はナポリの伝統的薪窯職人であるステファノ・フェラーラさんが設計と製造。ハワイ特産のキアヴェの木の薪で480度に温められたレンガ製のピッツァ窯の中で90秒焼きあげると、完璧なナポリピッツァができあがります。
オーナーのパッション
レストラン業界で長く働いてきたマシュー・レッシさんは、ピッツァ作りを極めるために本場ナポリでピッツアの名人と呼ばれるエンツォ・コッチャさんに弟子入り。2015年には真のナポリピッツァ協会からピッツァ職人として任命を受け、2016年にホノルルのチャイナタウンに店をオープンしました。
ナポリピッツァの特徴は、ピッツァの周りが膨れてこんがりと焼け、仕上がりはふっくらと柔らかくモチモチした食感です。「ブリック・ファイヤー・タバーン」でも、ピッツァ職人がていねいに生地をこねて伸ばしています。
前菜
前菜には、自家製モッツァレラチーズとローストしたトマトを使ったカプレーゼサラダを注文しました。超厚切りの新鮮なモッツァレラチーズとローストすることによって甘みの増したトマトの相性は抜群です。
ママ・ミア!
シンプルなマルゲリータも考えたのですが、サラミとパンチェッタと豚肉ソーセージという豪華版ピッツァにすることにしました。外側はパリッとしながらも、モチモチとしたピッツァ生地はナポリの味です。モチモチしながらも決して分厚い生地ではないので、パンチェッタなどの具の味もしっかりと楽しめます。
サルズ・カルボナーラ
ピッツァなのにカルボナーラ?と、不思議な組み合わせが気になって注文したのですが、食べてみるとまさにカルボナーラ味です。トッピングの卵はもちろんハワイ産の新鮮卵です。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ハワイのレストラン業界はピンチを迎えていますが、こうやって頑張っているレストランもあります。パンデミックが終息したら、ぜひ訪れてください。
■ブリック・ファイヤー・タバーン
・住所: 3447 Waialae Avenue, Honolulu, HI 96816
・電話: (808)369-2444