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新年明けましておめでとうございます。世界中で大きな変化のあったコロナ禍の2020年が幕を閉じ、新たな年が始まりましたね。
オーストリアは昨年のクリスマス明けから現在も再ロックダウンの真っ只中なので、少し控え目ではありますが、毎年恒例の花火の音とともに新年を迎えました。
今年2021年はどうかまた自由に旅行ができることを祈りつつ、新年初のブログでは、ウィーンから、オーストリア第2の都市「Graz(グラーツ)」への旅を紹介します。
グラーツまでは、オーストリア連邦鉄道「ÖBB」のRailjet(レイルジェット)で2時間半の旅。出発はウィーン中央駅からが便利です。
「Sparschiene(シュパーシーネ)」という早割切符だと片道€10前後ととてもお得なので、詳しい旅程が決まっている場合には断然予約がおすすめ。
レイルジェットにはサイレントワゴンやキッズスペースも設けられているため、用途に合わせて利用することができます。
今回は、小さな子供が喜ぶキッズスペースのある席を数ヵ月前に予約。テレビがついているこちらの特別スペースは、通常ならばファミリーに人気なのですが……
コロナ禍の国内移動者が減少している現在はこの通りガラガラ。
世界遺産ゼンメリング鉄道で有名な途中駅「Semmering(ゼンメリング)」には、ウィーンから1時間半ほどで到着。夏は登山客でにぎわいます。
昨年末から最低気温が氷点下のオーストリアでは、車窓から雪景色を楽しめます。
いよいよグラーツに到着! ここオーストリア第2の都市は、世界遺産に指定された旧市街が魅力の町。クリスマスシーズンの夜はイルミネーションがきれいです。こちらは目抜き通りの「Herrengasse(ヘレンガッセ )」。
すてきな路地が数多くあるグラーツの旧市街は、時間をかけてゆっくりと歩くのがおすすめ。かわいいお店が何件も軒を連ねているので、自然と足が止まります。
すてきなショーウインドウが並ぶ、アーケードになっている小路。
そしてこちらは中央広場。普段は地元民の憩いの場であるこの広場では、季節ごとにさまざまなイベントが開かれます。今年はどうか再開されますように。
クリスマスの時期は、州庁舎の広場に45トンもの氷を使った彫刻が展示されます。電動のこぎりで氷を彫る光景は見もの!
こちらは、グラーツ発のベーカリー「Martin Auer(マーティンアウアー)」。本場シュトレンは冬の風物詩。
もうひとつ、こちらは450年もの伝統あるグラーツの老舗ベーカリー「Hofbäckerei Edegger-Tax(エーデッガー・タックス)」。なんと、京都にも支店があるんです。ここグラーツのあるシュタイアーマルク州の名産でもあるパンプキンシードオイルを使用したクッキーなど、ここでしか手に入らないお菓子はおみやげにもピッタリ。
豚やキノコなどの、幸運を呼ぶお守りをモチーフにしたスイーツ。クリスマスから年末年始にかけて販売されます。
グラーツは、「City of Design」デザインの都市としてユネスコから認定を受けた先進的な町でもあります。ユニークな「Kunsthaus(クンストハウス)」を始め、壮観でスタイリッシュな建築物の数々は必見。
猛威をふるい続ける新型コロナウイルスのみならず、11月にはウィーンで悲惨なテロ事件が起きるなど悲劇に見舞われた2020年。だからこそ、新しく幕を開けた2021年が明るい1年となることを心から願っています。皆様もよいお年をお過ごしください。