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2020年を振り返って

今岡 史江

今岡 史江

スペイン特派員

更新日
2020年12月31日
公開日
2020年12月31日
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イビサ島に関心を持っていただきこのブログを読んでくださりありがとうございます。

〈イビサの現状〉

いま現在、イビサ島のコロナの状況は落ち着いていますが、家族や友人が集うX'mas、年末、大晦日と、時期が時期ですので州ごとに規制を強化しており、イビサ島は夜12時まで、マジョルカ島は10時まで、ちなみにバルセロナも10時までには帰宅することが義務づけられています。

集まれる家族も6人まで、店でも6人、テラスだと8人までと、感染者数に従って時間も人数も随時変更されるので実際ややこしいです。

〈クラブについて〉

2020年3月半ばにロックダウンが始まり、先が読めなかった大箱のクラブは4月にはこの夏のクローズを決めていました。

そのあと州政府によりナイトクラブが禁止され、いまにいたっています。

来年は7月からオープンといわれていますが、実際どうなるかは来春までわからないでしょう。

〈観光客について〉

クラブ目当ての観光客が来なかったにもかかわらず、7月・8月のイビサは車やプライベートボートであふれていました。

8月に感染者が増えてきていったん外国人の来訪は減りましたが観光客のいないイビサをねらったスペイン人観光客などもたくさん来ていました。

〈どこが開いていて、どこが閉まっていたか〉

~レストランやバル~

ざっくりいうと地元の人に定評のある場所は開いていて、観光客が行くおしゃれなお店は閉まっていたといえるかもしれません。

~ホテル~

クラブ利用者やツアー利用者対象のホテルは一度もその扉を開けずに、スペースのゆったりした大型ホテルは2ヵ月ほど開いていましたが集客数が減ると閉めざる負えなくなりました。

一方比較的長期間にわたって開いていたのは、キッチンのついているアパルトホテルやアグロツーリズムのホテルです。

Apartohotel Llobet

Carrer Aejandro Llobet

S-5,6, Ibiza

〈今年、よかったこと〉

今年海外旅行を諦めたスペイン人がイビサに集まりした。

セカンドハウスを持っているヨーロッパ人であふれていました。

それでも300万、400万というツーリストは来なかったので、海は特に人気のあるビーチ以外はゆったりとしていて、水はきれいでこの夏は特に魚の赤ちゃんがたくさん泳いでいるのが目に留まりました。

(地球温暖化のために水温が上がってきているのは感じましたが)

〈コロナとイビサ〉

今年の経済危機はイビサの産業のなさを露呈しました。

観光業というモノカルチャー経済に頼っている島は今回のようなダメージにとても弱いです。

政府がEUからもらってきた援助金は、コロナのために働けていない雇用者の給与の75%に、失業保険に、生活保護に支払われ、それで生活をしている人がたくさんいます。中にはまったく援助のない人もいます。

マスツーリズムの弊害に不満を抱いている人たちも多いなか、今後の打開策などまったく話されている様子はありません。

来る2021年、島はどうなっていくのか、お知らせしていきたいと思っています。

予防接種が始まりました。これで以前のように戻れるのかいまのところ様子を見ていくしかないのだと思います。

その間、引き続き3密に気をつけてまいりましょう。

皆様にとって2021年が健康で幸せあふれる1年となりますように。

2020年12月31日

今岡史江

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