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2020年から"日本遺産「桃太郎伝説」の生まれたまち おかやま"の構成文化財を紹介していましたが
この構成文化財は県南の多くの地域をまたいでいます。
今月は赤磐市に分布する文化財を紹介したいと思っていますが、日本ミシュランタイヤが2020年秋に『ミシュランガイド岡山2021』を刊行し、その中の「ミシュランプレート」と「グリーンスター」のW受賞を獲得したレストラン「耕作イタリアン E-Flat」が赤磐市にあるのでこちらを紹介したいと思います。
「グリーンスター」は聞きなれない賞ですが、今回のミシュランガイドからスタートした「新しい評価基準」で、"上質な料理とサステナビリティを積極的に推進している飲食店・レストラン"が対象となっています。つまり「環境に配慮した飲食店」ということで、環境問題や社会問題に配慮した飲食店の「取り組み」を評価しています。
これからの飲食店は、おいしいだけではなく地球環境に負担をかけない企業努力も大切ということですね。
訪問したのは、『ミシュランガイド岡山2021』が発表される前の昨年の8月末です。
ランチは1300円からあり、比較的利用しやすい値段だと思います。
本日のパスタ(リゾット)・ピッツァ・肉料理から選べますが、夏季限定で白桃の冷製パスタが別にあったのでそれをオーダーしました。
この日は猪肉のパスタもありました。農作物の被害対策のために駆除される鹿や猪は、ほとんどが捨てられているそうです。「捨てられる命」を「いただく命」にするためにジビエ(猪、鹿肉)料理にも力を入れていらっしゃいます。
前菜3種がやってきました。
右は黒豆のパテかな? ケークサクレのような感じ。
紫玉葱の酢漬け、キッシュ、ししとうのカポナータかな?
料理の説明がありましたが、声が小さく聞き取れませんでした~。私の耳が悪いのかな?
自家製のマヨネーズが添えてあります。
本日の野菜スープ
ポタージュですが乳製品を使わないことをコンセプトに書かれていたので豆乳で作られていると思います。
出汁はベジブロスでしょうか? 濃厚でとってもおいしい。
ちょこんと浮いているのはツルムラサキです。
「形が悪い」というだけで廃棄されてしまう野菜も定価で買い取り、ソースや野菜の出汁として使われるそうです。
そして、メインの白桃のパスタです。
私、勝手に白桃と生ハムを使ったパスタを思い浮かべていましたが、まったく想像外の調理法でした!
魚介類の出汁にトマトソース、それに甘い白桃が絡まっています。
パスタの周りには白桃、貝柱、からすみが配置され、塩じょっぱさが甘味を引き立てるのか、とくかく初めていただく味です。
しばらくは、あまりにも斬新なパスタの味に、この味をどう表現するかを考えながら黙々と食べてしまいました。
豆乳や酒造店の酒粕など、生産過程でできる副産物は、需要と供給のバランスが崩れ、廃棄になることもあるそうです。これらの食材で「チーズの代用品」を作ったりしているそうです。
オーナーの日々の探究心に感心する一方、日々の食事を作る私も工夫しながら食品ロスを少なくしたいと襟を正す気持ちになってきました。
世界中で自然災害が多発し、さまざまな環境問題が山積みになっている現代において、赤磐市の地元で採れる食材を使用し、食品ロスをできるだけ減らすことに努めているレストランでした。
■耕作イタリアン E-Flat
・住 所: 岡山県赤磐市河本427-1
・電話番号: 086-954-4058
・U R L: http://e-flat-okayama.com
・営業時間: 11:30~15:00(OS14:00)/18:00~21:00(OS20:00)
・休 業 日: ランチ 火曜/ディナー 月~木曜
・駐 車 場: 25台