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こんにちは~北杜・山梨特派員の水月です。
「人気の山梨県北杜市"田舎暮らし"の楽しみ方」も、11回目。今回は、手作りスモークベーコンです。
これがおいしんですよ。と言っても、わたしは食べるだけ。手作りにハマっているのは夫です。
田舎ならではの利点。わが家は、多少煙が出ても気になるほど隣家も近くなく、匂いも夕飯のカレーがふと鼻先をかすめるくらいの適度の距離感で、近隣の方に迷惑をかけることもなくスモークできるんですよ。
まず用意するものは、スモーカーとチップ。わが家のスモーカー、年季が入っているでしょう? もう20年近く使っていますからね。ホームセンターなどでも購入できます。最近はコンパクトなものが多いようです。
スモークするものは、鶏肉や魚、チーズ、ゆで卵、はたまたたくあんなど、なんでもいいんですが、今回は豚肩ロースのショルダーベーコンのレシピでいきましょう。
まずは下ごしらえです。豚肩ロース肉500~600gを塩で揉んで、ひと晩寝かせます。それからソミュール液(塩をベースにスパイスとハーブを、酒や水で煮立てた液)に4~5日漬けこみ、塩抜き(流水でさらす)を6~8時間します。このとき、端をフライパンで焼き、塩加減をみるといいでしょう。下ごしらえに時間(日数)がかかるので、スモーク日を決めて逆算し始めています。
次は、ゆでます。ゆでないレシピが一般的かもしれませんが、ゆでてもおいしいのなら、肉のなかまで火が通らないのを心配しなくていいようにと、わが家ではゆでることにしたそうです。その後、風乾半日~1日、表面が乾燥したら、ようやく燻製です。
網の上にのせたのは鶏のささみ。網の下にぶら下げたのが豚肩ロース肉です。バラ肉は脂身が多いのでそのまま燻製しますが、脂身が少ないショルダーはオリーブオイルを塗ってから燻製するとよりおいしく仕上がるそうです。
肉の下にチップが煙を出しているのが見えますね。チップはヒッコリー(クルミ科の樹木)がポピュラーですが、桜も肉にも魚にも相性がよくおいしく仕上がるといいます。
ゆでているので、燻製は60℃くらいで2~3時間です。
できた~いい匂い! この匂いがお届けできないのが残念です。
あ、これでできあがりじゃないんです。スモーク後にしばらく冷暗所に吊るしておいてえぐみを飛ばすのも重要だとか。いやー、手間がかかっていますね。
うーん。もうこれがまた、お酒がすすんで困るくらいおいしいんですよ。
ささみもチーズも、うっすらスモーク臭が香る味わい深い仕上がりでした。
この冬は、ビーフジャーキーにも初挑戦しました。これがまた、困ったことにイケるんです。やめられない止まらない(笑)
いかがですか。お庭でスモーク、楽しみませんか?
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「人気の山梨県北杜市"田舎暮らし"の楽しみ方」バックナンバーはこちらです。
第1回「定点観測」
第2回「野鳥観察」
第3回「山菜を満喫」
第4回「空を眺めて」
第5回「薪ストーブ」
第6回「野の草花に親しむ」
第7回「蝶とたわむれて」
第8回「小さい秋みつけた」
第9回「石仏に親しむ」
第10回「甲州弁を学ぶ」