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東京では、3月14日に桜の開花したそうです。
ここ札幌では山はもとより平地でも雪が残っているところが多く、桜の開花はまだ1カ月は先になりそうです。
一方で、道外では1月下旬から梅の花が百花に先がけて先始めますが、北海道では春一番に咲くのはキタコブシ。
梅より、サクラより早く咲きます。
開花時期は、4月中旬から5月下旬頃。
キタコブシは、エゾコブシ、マンサク、ヤチザクラ、シモザクラなどという呼び方をすることもあります。
なお、「マンサク」は、一般的な「まんさくの花」から由来するのではなく、「先ず咲く」から来た名前だそう。
また、本州の「コブシ」とは異なり、花や葉が大きいそうです。
今回は、北海道のあちこちでみつけた「キタコブシ」をご紹介します。
写真の下のカッコ内は撮影日です。その年の気温によって前後しますが、開花時期の参考にしてください。
(4月18日)
「札幌市資料館」の敷地内に咲いたキタコブシ。
大通公園の西端、大通西12丁目にあります。
建物正面に咲くサクラもよく知られていますが、正面玄関の裏手には庭もあります。
(4月20日)
こちらは札幌の隣、小樽市張碓で。
国道5号線近くの森に咲くキタコブシです。
この時期、周りの木々はまだ裸の枝ばかりで、薄茶色の中に真っ白いキタコブシが光るように咲いています。
札樽自動車道や国道5号線を車で走っていると、小樽市に入った辺りの山肌によく見かけます。
(4月21日)
雪も緑もない茶色い山肌にそこだけ白いキタコブシが咲いているようすもきれいです。
(札幌市中央区の大倉山ジャンプ競技場近くの森で)
札幌市内中心部でもキタコブシを見ることができます。
こちら↑は地下鉄南北線の駅にもなっている「中島公園」。
(4月25日)
サクラが咲き始める頃、キタコブシの花は終わり近くなっていることもありますが、タイミングが良ければキタコブシの白い花とサクラのピンクを同時に楽しめることも。
(5月10日)
大通公園6丁目などでもキタコブシが見られます。
こちらもこの時は咲き始めのサクラとの競演が見事でした。
(4月28日)
十勝・中札内村の「道の駅なかさつない」で遭遇したキタコブシ。
まだ咲き始めで梢にポツポツと開いた花が青空に映えていました。
ここで満開のキタコブシを見てみたいものです。
ちなみに「道の駅なかさつない」は、お菓子で有名な「六花亭」の「六花の森」が近くにあります。
キタコブシが咲く同じ時期には、「六花の森」では包装紙に描かれている「六花」が咲き乱れるているので、春の花を満喫するならこちらもおススメです。
(六花の森は冬期休業中。2021年のオープンは4月23日の予定)
(4月30日)
札幌から車で1時間ほど北へ行ったところにある「月形町皆楽公園」。
エゾエンゴサクが美しいスポットですが、思いがけず咲き乱れるキタコブシに魅了されました。
温泉(ホテル)や5月上旬からオープンするキャンプサイトも併設されたスポットです。
(4月30日)
最後にご紹介するのは、道南・八雲町の「八雲バーべスター」の敷地内に立つキタコブシ。
ハーブ鶏のフライドチキンやグリルチキンで有名なスポットです。
遠くに海を見渡せるロケーションにも感動する目にも胃袋にもおいしいスポットで、思いがけず立派なキタコブシに出会いました。
ちなみに現在の札幌は、雪が解けたところから顔を出して、唯一「エリカ・カルネア」が咲き始めました。
聞くところによると、マイナス30度くらいまで耐えられる花だそう。
ここからフクジュソウ、キタコブシ、サクラ、というような順序でゆっくりと春はやってきます。
そしてサクラが咲くと、百花が一斉に咲き始めます。
※キタコブシについては、いずれも2020年より前に訪れた際の写真です。コロナウイルスの感染防止対策のため開園時間等を変更している可能性があるので、各施設の開園情報はその都度ご確認ください。