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今日は、とても地味な写真の投稿で恐縮ですが、お付き合いください。
3月初旬、全国的に大きな被害を受けた地域もあったほど、記録的な爆弾低気圧の影響を札幌でも受け、例年に比べ積雪が少なかった札幌も3月2日には1日で20cm以上の降雪がありました。
積雪は80cm近くになり、春は遠のいたと思っていましたが、ここ数日のプラス気温で、一気に春の兆しが……!
道路の雪が解けただけではなく乾いて砂埃が舞いそうなほど(雪解けの過程で、解けて間もない場合、解け続けているときなどは、雪はなくとも道路が濡れています)。
そしてこの時期、車や人の通りが多い道路の雪がなくても、周りには雪がたくさん残っている場合も多いのですが、脇に目をやると雪が解けたところに青々とした野菊の新芽が出ています。
さらには解けた雪が再び氷り、地面との間にできた隙間には、青草が育っていました。
おそらく雑草だとは思いますが、この時期、ようやく芽吹いてきた植物を目にすると、雑草さえもかわいらしく見えてきます。
きれいな白い雪が姿を消すのは、これまた少し名残惜しくはあるのですが、春の訪れが待ちきれないこの時期は、わずかでも「色」に敏感になります。
こちらは雪が解けて間もない花壇です。
雪の重みで植物が平らになっています。
そして時間が経つと、ゆっくりと頭をもたげて立体的に。
さらに視野を広げてみると、花壇の土から芽がいくつも出ていました。
こちらは公共施設の敷地に植えられたエリカカルネア。
雪を割るように咲き始めていました。
そしてコニファー。
よく見ると、深緑の葉の先に黄色い新芽が伸びていました。
北海道の街路樹に多いナナカマドは、小鳥に実を食べつくされ丸裸状態です。
このように木の種類によっては、冬芽も新芽もまったく出ていない植物もまだ多いのですが、道産子は、日照時間の長さや太陽光の強さ、そして小さな芽吹きにわずかな春を感じ始め、なんとなくウキウキしだすのです。
撮影:札幌市内