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こんにちは。岡山でも2021年4月20日に開花宣言が出ました。
桜が咲き始めると春が駆け足でやってきたようです。
県南の岡南地区は河津桜が多く咲いていることを案内してきましたが、岡南地区の南西に児島湖に流れ込む笹が瀬川と倉敷川に挟まれた藤田地区があります。
こちらの桜並木も観光地ではありませんが1.6㌔も続き見応えがあります。今年の桜はこれからなので過去の写真を使って案内したいと思います。
この辺りは明治時代に干拓をされた土地なので古い樋門がいくつか残っています。
この樋門は、宮川樋門といいます。切石のアーチが印象的ですね。
これは桜っぽいのですが、梅の源平咲きでしょうか。
少し下流に移動すると「常川樋門」がありました。
この樋門から北東へは田畑が広がっています。
農業用水の調整にも使っているのでしょうか。樋門は水位の高くなった川から宅地への水の逆流を防ぐ重要な役割を担っています。
倉敷川との合流地点まで下ってくると「片崎樋門」がありました。
これらの樋門は児島湾干拓第一区の時に建造されました。
オランダ人の技師が基本設計し、当時藤田組の顧問技師によって設計をされています。
日本最古のオランダ工法によるこれらの樋門は、地元産の花崗岩がふんだんに使われ、傘灯篭の樋柱をそなえるなど、和風的なデザインが特徴です。
藤田は今は岡山市ですが、萩の豪商藤田組の藤田傳三郎が、私財をなげうって干拓を行ったので、かつては「児島郡藤田村」と呼ばれていました。