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まだ木の芽吹きは見られませんが、日ごとに日差しが強くなっている札幌です。
札幌管区気象台によると、2021年3月23日午前8時の札幌の積雪は5cmありましたが、23日は最高気温が9.3℃にまで上がって雪解けが進み、20時現在では積雪ゼロになりました。
雪が少ない道東の根室や釧路、帯広のほか、道南の函館、室蘭、苫小牧などもすでに積雪ゼロに。
あちこちで、フクジュソウの便りも聞かれ始めました。
下の写真は、札幌で咲いていたフクジュソウです。
正式な積雪ゼロは、「根雪の終日」として、新たに積雪が6日以上なければ、その時点で「積雪ゼロ」として発表されます。
このまま3月23日に積雪ゼロが確定した場合は、昨シーズン(2020年)より4日早く、平年の根雪の終日4月2日より10日早い記録となり、これは史上5番目に早い積雪ゼロ日だそうです。
この写真は2日前の札幌市南区の山々の風景です。
積雪ゼロといっても、場所によってはまだ雪原が広がっています。
また、札幌では例年と比較し今シーズンの積雪が少なく、昨シーズンおよび平年より根雪の終日が早くなりそうですが、一方で、岩見沢は116cm、ニセコエリアの倶知安では146cmと、地域によって例年以上に降雪の差が大きい冬でした。
そうはいっても、4月に入ればさらに雪解けが進み、平地ではほとんど雪はみられなくなります。
そんななか、4月や5月に北海道を訪れた方に「どこか雪を少しでも見られるところはありませんか」と聞かれることがあります。
今シーズン、3月に「積雪ゼロ」になっても、がっかりしないでください。
5月半ばに訪れた支笏湖で見た風景と、5月下旬に十勝の芽室町で見た日高山脈の残雪風景です。
ドライブ旅行をすると、意外に雪がまだ残っている山々を目にするチャンスがあります。
筋のように見える「羊蹄山」の残雪は6月の半ばでも見られることもあります。
どうしても雪の風景が見たい、という場合には、同じく6月半ば過ぎでも「神仙沼」(共和町)の遊歩道を歩くと、まだ雪が残っている風景に遭遇できるかもしれません。
そういえば、札幌市内の「大倉山ジャンプ競技場」でもゴールデンウィークまで雪が一部に残っていることがありました。
雪の季節は終わりを告げますが、ドライブで遠出する際は、まだ3ヵカ月ほど雪を見るチャンスがあります。