キーワードで検索
日々、酷使する膝を痛めてしまい、”神頼み”として赤磐市にある「足王神社」へ参拝しています。この神社は、昔から足にまつわるケガや病気を癒やしてくれると伝わっています。そのご利益は県外からも参拝者が来るほどの人気で「あしおうさん」と呼ばれ親しまれています。鳥居の前には、まるで狛犬のように左右の足が鎮座し、この足をさわった手で患部をなでると病が治ると云われています。
初めていったのは今年の2021年2月のことで、この長い石段を登っていると雅楽や詔が聞こえました。売店もあり、思いのほか多くの参拝者でにぎわっていていると思ったら、この日は偶然にも月並祭でした。
拝殿は比較的新しく、祀られているのは、大国主之命、手名椎之命(てなづち)、足名椎之命(あしなづち)の三神です。手名椎之命、足名椎之命といえば、神話のヤマタノオロチ退治に登場する夫婦神ですね。神社の説明にはありませんでしたが、この夫婦神の名には、手足で撫でるという意味や手足の機能を意味していると云われています。それが、あの足形と患部を撫でるという信仰につながっているのでしょうか。
拝殿の横にはお守りや御朱印をいただく場所があるのですが……。中でも気になったのが
インパクト抜群のこの看板でした。「星に願いを」ならぬ「鎌に願いを」
「病の根を切る」という願いを込めて、鎌を添えて祈願をするそうです。また、鎌を供えることから「悪縁を断ち切る」につながり、近年は参拝者も増えていると聞きました。
こちらが鎌を奉納する鎌殿です。中をのぞいてみると…
おお~!
おびただしい数の鎌が奉納されています。
片隅には療養中に使われたギブスや松葉杖もありました。これも2度と使いませんように……。という縁切りかな?
裏に回ると新しいトイレがありました。
「新しくできたばかりです。使ってみてください。」と氏子さんが声をかけて下さったのでお写真だけパチリ。スロープがつけられ、トイレの中も広く一般的な車いすなら介助者が一緒なら使えそうな感じです。(チルト式の車いすは無理そうです。)
トイレのある神社の入口側は、スロープになっているので、杖や車いすの人も楽に上がれますね。実際、この神社は杖を突いて参拝に来られている人が目につきました。
4月と9月の大祭の日はこの本殿がご開帳されるそうです。
売店で和菓子やおこわ弁当が売られていたので、おかきと柏餅を買って帰ります。この売店も月並祭の日だけ出店されるようで、3月に来たときにはありませんでした。
3月末は境内から見おろせる池の周りは、桜並木になっていました。
今月の4月29日は春の大祭です。例年ならこの池の周囲にぐるっと屋台が出店してにぎやかなお祭りムードになるそうですが、今年はどうなるでしょうか?